What’s Next: Microsoft Build に見る開発者向け AI ツールの進化と拡大

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マイクロソフト Chief Communications Officer
フランク ショー (Frank X. Shaw)

AI の画期的進歩が、マイクロソフト、そして、マイクロソフトのテクノロジを使って効率性を高め、顧客体験を向上し、新たな飛躍を遂げようとしている開発者たちに大きな影響を与えています。

この 1 年間に、マイクロソフトは Microsoft Copilot を開発し、150 以上のアップデートをリリースしてきました。また、これまでに学んできたことをすべて取り入れた Copilot スタックを提供し、開発者が独自の Copilot を構築できるようにしました。

さらに、GitHub Copilot は、過去 2 年間で 180 万人の有料会員を獲得し、最も広く採用されている AI 開発者ツールになりました。

そして昨日、私たちは Copilot+ PC という新しいカテゴリーを紹介しました。これは、これまでで最も高速で、最も AI に対応した PC です。

マイクロソフトは AI 業界をリードしています。だからこそ、開発者向けの主要イベントである Microsoft Build が始まろうとする時、誰もが 1 つの疑問を抱くことになるでしょう。その疑問とは「次に来るものは何か?」です。

5 月 20 日 (米国太平洋時間) に、マイクロソフトは、新たなクラスの Windows PC である Copilot+ PC を世界に向けて発表しました。このデバイスは、開発者がエッジにおいて独自の AI 体験を提供できるように設計されており、Build で発表される素晴らしい機能と合わせて、Windows を AI の最もオープンなプラットフォームに、そして、開発者にとって最高の場所にしてくれます。

Build では、以下のようなこのテクノロジ革命のさらなる発展も発表します:

  • Microsoft Fabricは、開発者とお客様がインテリジェントなアプリケーションを構築するために、動的なデータ、つまりコンピュータシステム内またはシステム間で転送されているデジタル情報を活用できるよう支援します。
  • 開発者が、AI アプリケーションにおいて、テキストプロンプトやオートコンプリート機能を超えて、テキスト、画像、動画などのデータをサポートするマルチモーダル機能を活用できるよう支援する新しいフロンティアモデルの提供。
  • AI が教育を含む数多くの産業の未来に与える影響を示すパートナーシップの締結。
  • 安全で責任ある AI 基盤の上に構築された、オープンで柔軟なクラウドベースのプラットフォームによる開発者のイノベーションの支援。

Microsoft Build はマイクロソフトにとって常にエキサイティングな場です。この 3 日間にわたるテクノロジセミナーとコミュニティとのつながりに参加するため、約 20 万人が登録し、シアトルの会場では 4,000 人が直接参加しました。参加者は、マイクロソフトとパートナー企業が提供する 300 以上のセッション、デモ、エキスパートやインストラクターによるラボから選んで参加できます。ライブイベントに参加できない方は、ほとんどのコンテンツをオンデマンド配信でご覧いただけます。このイベントでは、合計で約 60 の新製品とソリューションが発表されます。

この Build の紹介を念頭に置き、いくつかの発表をご紹介します。

Real-Time Intelligence による瞬時の意思決定

最も効率的な AI アプリを実現するためには、企業はデータをその取り込み時に評価、分析、整理できる必要があります。これは難しいステップであることがわかっています。Microsoft Fabric に含まれる新機能 Real-Time Intelligence は、エンドツーエンドの SaaS (Software as a Service) ソリューションであり、大量で、リアルタイム性が強く、粒度の細かいデータに基づいて、より迅速かつ適切なビジネス上の意思決定を行えるよう支援します。

現在プレビュー中の Real-Time Intelligence は、単純なローコード/ノーコードの経験を持つアナリストにとって役立つだけでなくに、複雑なコーディングを伴うユーザーインターフェースのプロの開発者にもメリットがあります。たとえば、レーシングチームの Dener Motorsport は、Microsoft Fabric を使用して、リアルタイムの分析、ストレージ、レポーティングをサポートしています。その結果、最適なパフォーマンスを維持し、車両の良好な状態を維持することで、ドライバーの安全性を高めています。Dener は、レース中のデータ収集から洞察を得るための戦略の一環として、Real-Time Intelligence を活用していく予定です。

アプリの構築には、開発者にとっての十分な柔軟性、カスタマイズ性、効率性が必要です。新しい Microsoft Fabric Workload Development Kit は、ISV (独立系ソフトウェアベンダー) や開発者がFabric 内でアプリケーションを拡張し、統一されたユーザーエクスペリエンスを実現できるよう支援します。

GitHub Copilot の体験が拡張性を強化

GitHub は、マイクロソフトとサードパーティのパートナーによって開発された GitHub Copilot 拡張機能をプライベートプレビューとして提供開始します。これらの拡張機能により、開発者は GitHub Copilot Chat 内で直接、Azure、Docker、Sentry などの好みのサービスを使って GitHub Copilot 体験をカスタマイズできるようになります。

マイクロソフトが提供する拡張機能の 1 つであるGitHub Copilot for Azure は、より幅広い機能を備えた自然言語でのソフトウェア構築により、開発スピードを向上します。Copilot Chat を通じてこの拡張機能を使用することで、開発者は、Azure のリソースを活用して、トラブルシューティングを行い、関連するログやコードを見つけることができます。

Azure AI の新しいフロンティアモデルとマルチモーダル機能

OpenAI の最新のフラッグシップモデルである GPT-4o が、Azure AI Studio 内、そしてAPI として利用できるようになりました。この画期的なマルチモーダルモデルは、テキスト、画像、音声処理を統合し、対話型な生成 AI 体験の新たな基準を確立します。

また、マイクロソフトが開発した小規模言語モデル (SLM) Phi-3 の新しいマルチモーダルモデル Phi-3-vision が、Azureで利用可能になったことも発表しましたPhi-3 モデルは、パワフルでコスト効率に優れ、パーソナルデバイス向けに最適化されています。Phi-3-vision は、画像やテキストを入力し、テキスト応答を受信する機能を提供します。たとえば、グラフに関する質問や、特定の画像に関する自由形式の質問をすることができます。

開発者は、Azure AI Playground でこれらの最先端のフロンティアモデルを試すことができ、Azure AI Studio でこれらのモデルを使ってビルドやカスタマイズを始めることができます。

マイクロソフトと Khan Academyが AI を活用して教育者を支援

マイクロソフトと Khan Academy は、AIの変革の可能性を現実のものにするための多面的なパートナーシップを発表しました。

まず、マイクロソフトは、Khan Academy が米国のすべての幼稚園から高校までの教育者に、AI を活用したティーチングアシスタント Khanmigo for Teachers への無料アクセスを提供できるようにします。これにより、教師の時間を解放し、最も重要なこと、つまり生徒との対話やサポートに集中できるようにします。マイクロソフトは、Azure OpenAI Service によって提供される Khanmigo for Teachers の利用可能性を高めるために、Azure AI に最適化されたインフラへのアクセスを寄付します。

Khan Academy はマイクロソフトと協力し、マイクロソフトが開発した SLM ファミリー Phi-3 の新バージョンを用いて、手頃な価格で拡張性と適応性のある方法で数学の個別指導を改善する機会を追求しています。また、Copilot と Teams for Education に Khan Academy のコンテンツを導入し、学習者向けのリソースを拡大していく予定です。

Cognition AI との新たなパートナーシップ

マイクロソフトと Cognition は、Cognition の自律型 AI ソフトウェアエージェント Devin を顧客に提供し、コードの移行やモダナイゼーションプロジェクトなどの複雑なタスクを支援します。この提携の一環として、Devin は Azure 上で提供されます。Cognition AI は、開発者がより多くのことを達成できるよう、エンドツーエンドのソフトウェアエージェントを構築している応用 AI の研究開発組織です。

強力な新仮想マシンが AI の普及を促進

マイクロソフトは、AI インフラストラクチャに対する独自のシステムアプローチを持っています。マイクロソフトとそのパートナーが提供するハードウェアとソフトウェアが含まれ、すべてが、大規模な AI ワークロードの実行のために最適化され、お客様のニーズに合わせて微調整されています。マイクロソフトは、Azure OpenAI Service のような要求の厳しい AI やハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) のワークロード向けに最適化された Azure ND MI300X v5 仮想マシンシリーズを一般提供することで、お客様の AI トレーニングや推論のニーズに対応する AMD の先進的 AI アクセラレーターチップを提供する初のクラウドプロバイダーとなりました。

マイクロソフト初のカスタム設計コンピュートプロセッサである Azure Cobalt 100 の発表に続き、2023 年 11 月に発表したカスタムシリコンシリーズをベースとした、新しい Cobalt 100 Arm ベースの仮想マシン (VM) のプレビューを発表します。Cobalt 100 Arm-based VM は、マイクロソフトの新しい Cobalt プロセッサを搭載した第 1 世代のVMであり、Arm アーキテクチャ上にカスタムビルドされ、汎用ワークロードやクラウドネイティブなワークロードを実行する際の効率性とパフォーマンスが最適化されています。お客様は、同等の Azure VM と比較して最大 40% の性能向上を実現可能です。

Copilot の進化

Copilot はその登場以来、多くの人にとって画期的存在でした。最新の AI と Open AI の GPT-4 などの大規模言語モデル (LLM) を使用して、複数のマイクロソフト製品を横断して、舞台裏のパーソナルな AI アシスタントの役割を果たし、複雑なタスクで人々を支援してきました。

そして今回、Copilot for Microsoft 365 を、舞台裏のパーソナルな AI アシスタントから、チームの新たな重要メンバーへと拡張する Team Copilot を発表します。Teams、Loop、Planner など、共同作業を行う場所で Copilot を呼び出すことができます。Team Copilot は、会議の進行役として議題を管理し、時間を追跡し、メモを取ることができます。チャットでは、重要な情報を表示したり、アクションアイテムを追跡したり、未解決の問題に対処したりする共同作業者として機能します。プロジェクトマネージャーとして、すべてのプロジェクトが円滑に進むようサポートし、チームの意見が必要な場合は通知します。Copilot が個人やチームに代わってより多くのアクションを開始する革新の新たなフェーズに入るにあたり、今年後半にプレビューで提供されるこれらの初期体験から学び、反復し、改良することができます。

Microsoft Copilot Studio が、新しいエージェント機能を導入し、開発者が特定のタスクや機能に合わせてデータやイベントにプロアクティブに応答できる独自 Copilot を構築できるよう支援します。この新たなカテゴリーの機能で構築された Copilot は、コンテキストの記憶と知識を活用し、アクションと入力から推論し、ユーザーからのフィードバックに基づいて学習し、対処方法がわからない状況に遭遇したときには助けを求めることで、複雑で長く続くビジネスプロセスを自律的に管理できるようになりました。ユーザーは、IT 機器の調達や販売やサービスのカスタマーコンシェルジュなどの様々な用途で Copilot を活用できます。

プラグインやコネクタを含む Copilot 拡張機能により、お客様は、新しいデータソースやアプリケーションに接続することで Microsoft Copilot の機能を拡張できるようになります。

これらの発表、そして、Build で発表される他のすべてのアップデートや機能にわくわくさせられています。追加情報については、マイクソフトの会長兼 CEO のサティア ナデラ (Satya Nadella)、Experiences and Devices 担当エグゼクティブバイスプレジデントのラジェッシュ ジャー (Rajesh Jha)、CTO のケビン スコット (Kevin Scott) による本日の基調講演をご覧ください。

水曜日には、Cloud and AI 担当エグゼクティブ バイスプレジデントのスコット ガスリー (Scott Guthrie) らによる基調講演が行われます。さらに、あらゆるニュースと発表が Book of News にまとめられています。

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引用

What’s Next: Microsoft Build に見る開発者向け AI ツールの進化と拡大 - News Center Japan
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