Soraとは?
Soraは、OpenAIが提供する画像・動画生成が可能なクリエイティブAIツールです。
高品質な画像生成AI「4o Image Generation」のほか、テキストや画像を入力することで、リアルで高精細な動画を生成できる最新のAIモデルでもあります。
Soraの特徴と主な機能
高品質な画像生成
正確で精密、フォトリアリスティックな出力を可能にする画像生成AI「4o Image Generation」を利用可能です。
高品質な動画生成
Soraは、ユーザーが入力したテキストや画像、既存の動画を基に、最大1920×1080ピクセルの高解像度動画を生成します。
例えば、「夜の都会で星空が輝くシーン」というプロンプトを入力するだけで、リアルかつ想像力豊かな動画が完成します。
多彩な入力対応
Soraは、以下のような入力形式に対応しています:
- テキストプロンプト
- 静止画(画像をアニメーション化)
- 動画(既存の映像のリミックスや加工)
これにより、幅広い用途に対応したクリエイティブな映像制作が可能です。
Soraの料金
Soraは動画生成AI機能は有料のChatGPT PlusおよびProユーザー向けに提供されています。
ChatGPT Plus
月額 $20
Plus プランでは、動画を通じて創造性を発揮する機能を提供します
- 画像と動画が無制限
- 最大720pの解像度、最長10秒の動画生成
- 同時に最大2件までの生成が可能
ChatGPT Pro
月額 $200
Pro プランでは、無制限の生成と高解像度動画の制作をサポートします
- 画像と動画が無制限
- より高速な生成
- 最大1080pの解像度、最長20秒の動画生成
- 同時に最大5件までの生成が可能
- 透かしなしで動画をダウンロード可能
最新の料金設定はこちらから
安全性への配慮
Soraは、生成された動画にAIによるものであることを示すC2PAメタデータを付与し、倫理的な使用を促進しています。
また、ディープフェイクや肖像権侵害といったリスクを避けるため、生成可能なコンテンツには制限が設けられています。
Soraの利用方法
1.アクセス・ログイン方法
最初に次のURLにアクセスします。
最初に右のメニューの「Log in」をクリックしてください。

GoogleアカウントまたはMicrosoftアカウント、Appleアカウント、メールアドレスでサインアップできます。

ログイン後は、以下を順に設定します:
- 誕生日の入力
- 有料プランの登録
- Username(ユーザー名)の設定

ログイン後、画面のダッシュボードに画面が遷移します。

2.画像生成
初期状態では「Video」になっているため、「Type」から「Image」を選択してください。

設定は以下のようになります。

1. プロンプトの入力
2. アスペクト比の設定:動画の用途に応じて、以下のアスペクト比を選択できます。
- 3:2(横長)
- 1:1(正方形)
- 2:3(縦長)
3.Variation:同じプロンプトから最大4つまでのバリエーションを生成することもできます。
4.スタイル
- None:自然なスタイル
- Archival v0:セピア調の記録写真風
- Film Noir v0:白黒のミステリアスな雰囲気
- Balloon World v1:風船で表現されたポップな世界観
- Cartoonify by Sora v0:カートゥーン風
では、実際に動画を生成します。
今回は次のプロンプトを利用します。
プロンプト:
土星の軌道上に浮かぶ巨大な宇宙ステーション。宇宙飛行士たちが無重力状態で外を漂い、背景には土星の輪がゆっくりと回転している。高精細でドラマチックな光の演出
生成された画像は以下になります。

また生成された画像は以下の3つの主要な機能が利用できます。
- Edit Prompt:プロンプトの編集・再生成
- Remix:新しいバリエーションを作成
- Create Video:画像から動画を生成
例:Remix機能の使用
プロンプト:
宇宙飛行士を消してください

→画像の一貫性を保ったまま修正が反映されました。
3.動画生成
動画生成では、以下のような細かい設定が可能です。

1. プロンプトの入力
2. スタイルプリセットの選択:Soraでは、動画の雰囲気や質感を変更するためのスタイルプリセットが用意されています。
以下のようなスタイルから選択できます。
- ストップモーション:コマ撮りアニメーション風のスタイル
- ペーパークラフト:紙や段ボールで作られたような質感
- フィルムノワール:白黒でムーディーな雰囲気
- アーカイバル:ノスタルジックなフィルム風
- バルーンワールド:風船のようなユニークなスタイル
3. アスペクト比の設定:動画の用途に応じて、以下のアスペクト比を選択できます。
- 16:9(横長)
- 9:16(縦長)
- 1:1(正方形)
4. 解像度の選択:生成する動画の解像度を以下から選べます。
- 480p:標準解像度
- 720p:高解像度
- 1080p:フルHD
5. 動画の長さ:生成する動画の長さを以下から選べます。
- 5秒、10秒、15秒、20秒
6.Variation:同じプロンプトから最大4つまでのバリエーションを生成することもできます。
バリエーション数を増やすと、異なる表現の動画を比較できます。
では、実際に動画を生成します。
今回は次のプロンプトを利用します。
プロンプト:
午後の柔らかな日差しが差し込むリビングルームで、ふわふわの長毛猫がソファの上で丸くなって寝ているシーンをリアリスティックな映像で再現してください。時間経過とともにネコはゆっくりと伸びをし、カーテン越しの風に揺れる室内植物や薄く響く遠くの街の音が、穏やかな日常を感じさせます。自然なカメラワークと音響で、日常生活の一コマを丁寧に切り取ったような臨場感ある映像にしてください。
プロンプトを入力後、Storyboardで動画の流れが生成されます。
動画の内容の変更、追加の編集できます。
内容に問題が無ければ右下の「Create」で動画の生成が開始されます。

少し待つと、動画が生成されます。

編集機能:生成後の動画に対して、以下の編集機能を使用できます。
- Re-Cut(再カット):動画の特定部分をトリミング
- Remix(リミックス):テキスト指示で動画内容を修正
- Blend(ブレンド):複数の動画を融合
- Loop(ループ):特定シーンのループ再生
次に生成された動画を掲載します。
最初に生成された動画と、Remix機能を利用して猫を黒猫に変更した動画になります。


プロンプトに忠実で、かなりのクオリティの動画を生成してくれましたが、反面猫の造形など不自然な箇所もいくつかありますね。
次に画像から動画を生成してみます。
今回は最初に生成した画像から動画を生成しました。

何もプロンプトを入力せず、画像だけアップロードして動画を生成したので背景の土星だけ動いていますね。
ここら辺はもう少しプロンプトを調整する必要がありそうです。
おわりに
今回はOpenAIの「Sora」についてご紹介しました。
直感的な操作で高品質な画像や動画を生成できる点は非常に魅力的です。
一方で、細部の精度や自然さに課題も残っており、今後の進化に期待が持てます。
Soraを活用することで、個人でもプロレベルの映像制作が可能になる未来が近づいていると感じられますね