NVIDIAは2025年3月25日、AI搭載アシスタント「Project G-Assist」の実験的リリースを発表しました。この新技術はGeForce RTX 30、40、50シリーズのデスクトップGPU搭載PC向けに提供され、将来的にはノートPCにも対応する予定です。ユーザーはNVIDIAアプリを通じて利用可能で、声またはテキストの簡単な指示でPC設定の最適化や診断を行えるようになります。
「Project G-Assist」は、ローカル動作の小型言語モデル(SLM)を利用し、ユーザーの自然言語を効率的に理解して、GPUのオーバークロックやフレームレート、温度管理、ゲーム設定の最適化など、多岐にわたる機能を提供します。また、ロジクール、Corsair、MSI、Nanoleafなどの対応デバイスの照明やファン速度の調整も可能です。
従来のクラウドベースのAIとは異なり、「G-Assist」はGPU上でローカルに実行されるため、インターネット接続や追加コストは不要です。使用時にはGPUが短時間性能をAI処理に割り当てますが、完了後は直ちに元のパフォーマンスに復帰します。
開発者向けにも開放されており、NVIDIAはGitHubに「G-Assist」の拡張機能を作成できるプラグインのサンプルやツールを提供。コミュニティは新機能を自由に追加し、NVIDIAに提出して公式機能として採用される可能性もあります。
また、NVIDIAのACE(AI Computing Engine)技術を活用したISV向けAIアシスタントの構築も進んでおり、MSIやロジクール、HPなどが独自のAIアシスタント開発に着手しています。
ユーザーのフィードバックを積極的に募集しており、今後の機能向上や更新に反映される予定です。興味のあるユーザーは、NVIDIAアプリから「Project G-Assist」を入手可能です。
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