Google、GeminiとWhiskで次世代動画生成AI「Veo 2」を公開

Googleは2025年4月15日、先進的な動画生成モデル「Veo 2」を、Gemini AdvancedおよびGoogle Labsの実験プラットフォーム「Whisk」にて提供開始したと発表しました。これにより、テキストプロンプトや画像から高精細な8秒の動画を簡単に作成できるようになり、生成AIの表現力が大きく進化します。

Geminiでの動画生成:Veo 2がもたらす映像表現の新境地

Gemini Advancedのサブスクリプションに加入しているユーザーは、モデル選択画面から「Veo 2」を選ぶことで、テキストプロンプトをもとに高解像度(720p)、16:9の横長フォーマットで8秒間の動画を生成可能になります。生成された動画はMP4形式で出力され、TikTokやYouTube ShortsなどのSNSにもすぐに共有できます。

Veo 2は、現実世界の物理法則や人間の動きへの理解を深めたことで、滑らかなキャラクターの動き、現実感のあるシーン描写、そして視覚的ディテールの再現性が飛躍的に向上。リアルからファンタジーまで幅広いスタイルの映像を、ユーザーの想像力をもとに自在に描き出します。

たとえば、以下のようなプロンプトからも映像化が可能です:

  • 「巨大な氷の洞窟をゆっくりとパンするショット。氷壁に閉じ込められたキャンディの彫像をヘッドライトで照らしながら進む白い外骨格スーツの探検者たち」
  • 「森の巣穴で光るキノコの明かりの下で読書する、眼鏡をかけた小さなネズミ」
  • 「ピクセル風のアイスクリームが青空の下で溶けていくタイムラプス」

Whisk Animate:画像をアニメーション化

Whiskは、テキストや画像を元にビジュアルアイデアを即座に形にするGoogle Labsの実験的プロジェクトです。本日から、「Whisk Animate」機能を通じて、作成した画像をVeo 2でアニメーション化することが可能となりました。こちらはGoogle One AI Premiumの加入者向けに提供されており、画像からインパクトのある8秒間の動画を生成することができます。

安全性への配慮:SynthIDによる透かし

GoogleはVeo 2を通じた動画生成の安全性にも注力しており、不適切なコンテンツ生成の防止に向けたレッドチーミングと評価プロセスを導入。さらに、全ての生成動画には、AI生成物であることを示す「SynthID」の電子透かしが各フレームに埋め込まれます。

利用方法と今後の展望

Geminiでの動画生成機能は、ウェブおよびモバイル版のGemini Advanced加入者を対象に、本日より段階的にグローバルで提供が開始されており、Geminiが対応するすべての言語で利用可能です。また、Whisk Animateについても、Google One AI Premiumユーザーであれば、専用サイトから即座に体験が可能です。

GoogleのAngela Sun氏(Gemini App マルチモーダルプラットフォームディレクター)は「Veo 2は、これまでにない映像表現の可能性を提供します。ユーザーの創造力をリアルタイムに映像化する新しい時代が始まりました」と語っています。

引用

Google
Generate videos in Gemini and Whisk with Veo 2 You can now generate videos in Gemini, powered by Veo 2.
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