今回はExcel上で、Pythonが利用できる「Python in Excel」のパブリックプレビュー版を試してみました。
「Python in Excel」を利用することで、高度な分析をExcel上で実現することができます。
詳細は以下から
導入手順
Excelを起動して「アカウント」→「Microsoft 365 Insider」でチャンネルを「ベータチャンネル」に変更して利用規約の承諾にチェックを入れて「OK」をクリックしてください。
![](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/f661f47d22138b50b46fde8a271291cc-1024x662.png)
次に「更新オプション」→「今すぐ更新」をクリックして最新のVerにアップデートしてください。
アップデートが完了すると以下のように「最新の状態です」と表示されます。
![](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/bd28847c492267ceddedad3b0da90fbe-1024x672.png)
「Python in Excel」が有効になっているとリボンの「数式」に「Pythonの挿入」が表示されていると思います。
![](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/b3151ca45e4eb19d744cf3a07a556c4d-1.png)
データを可視化してみた
では今回は、ダミーの電力使用量のデータの相関図をグラフして可視化したいと思います。
新しくExcelファイルを作成し、以下の内容をコピーしてください。
Data Power Usage Percentage (%) Temperature (℃)
2023-09-01 75 25
2023-09-02 78 26
2023-09-03 80 27
2023-09-04 82 28
2023-09-05 85 29
2023-09-06 83 30
2023-09-07 80 29
2023-09-08 79 28
2023-09-09 77 27
2023-09-10 76 26
必須ではないですが、入力したデータをPowerQueryにします。
Queryにしたいデータを選択して「デーブルまたは範囲から」をクリックして、任意のクエリ名を入力して保存してください。
今回は「DataSet」にしています。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 6de4de947c3f1f275f426c6241b45ce2.png](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/image.png)
以下のようにテーブルが作成されました。
![](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/c7a6ccc449bdace31eac0768ac3b1dc4.png)
テーブルのセル以外を選択して「Pythonの挿入」をクリックしてください。
![](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/4b046733317f568e4c4b5d6a033ce149-1024x379.png)
今回はデータを可視化する為に下記のソースコードを入力しました。
# 必要なライブラリをインポート
import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt
# 既に格納されているデータを読み込む
sample_df = xl("DataSet[#すべて]", headers=True)
# 相関図を作成
plt.figure(figsize=(10, 6))
plt.scatter(sample_df['Power Usage Percentage (%)'], sample_df['Temperature (℃)'], color='blue')
plt.title('Correlation between Power Usage Percentage and Temperature')
plt.xlabel('Power Usage Percentage (%)')
plt.ylabel('Temperature (℃)')
![](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/0c5e8eb15e40d1aff1ac3ec3a9153c1b-1024x736.png)
コードを入力して(Ctrl + Enter)でPythonコードをコミットしてください。
コミットが完了したら対象のセルの出力の「Excelの値」に変更してください。
![](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/6c3735ded401dea8d67d831ac5134e46.png)
以下のようにグラフが表示されたら完了です。
![](https://biztechdx.com/wp-content/uploads/2023/09/0f5e32126988e002cecf8f5167a57158-1024x260.png)
おわりに
今回はExcelでPythonが使える「Python in Excel」を試してみました。
この機能を使用することで、Excelの操作性とPythonの強力なデータ分析能力を組み合わせることができます。
またPythonが動かせるので、他にもさまざまな応用ができそうです。
これからも「Python in Excel」の最新情報や使い方、実践的な応用例などを紹介していきますので、お楽しみに!