近年、ビジネスのオンライン化やDX(Digital Transformation)への機運の高まりとエンジニア不足もありローコード・ノーコード開発に注目が集まっています。
本記事ではローコード・ノーコードを解説していきます。
ローコード・ノーコードとは
ローコード・ノーコードとはプログラミングを用いたシステム開発に対して文字通りノーコードはプログラミングの記述することなく開発できる手法で、ローコードはプログラミングを少ない記述量で開発できる手法を指します。
ITR Market View:ローコード/ノーコード開発市場2022によると2023年のローコード/ノーコード市場は1000億円を超えると予測しており、継続的な市場の拡大を予測しています。
引用:https://www.itr.co.jp/report/marketview/M22000400.html
具体的にはノーコードではプログラミングスキルが無くても、システムが開発可能で利用者部門自身がそのままシステムを開発することも可能です。
またプログラミングの記述をしないことで、開発期間を大幅に短縮できます。
反面ローコード開発で作れるアプリケーションは、自由度は低めになり大規模なシステムや多数の要件を満たす必要がある場合には適さないこともあります。
ローコードでは、一部プログラミングを用いた開発が必要になる為、プログラミングのスキルは必要になるもののプログラミング開発と比べ開発期間は短縮できます。
またノーコードと比べると、スケーラビリティに優れており用途を明確化し上手くサービスを選定すれば大規模なシステムも構築可能です。
ローコード・ノーコードを活用するには
うまく使えば大幅なコストと開発期間を短縮できるローコード・ノーコードですが活用には用途を明確化し、機能要件を洗い出し適切なシステムを選定する必要があります。
例えばWebページを作りたい場合その目的が集客なのか予約ページなのかeコマースなのかで大きく変わりますし、またそれぞれどういった機能が必要なのかでノーコードで実現可能なのか、それともローコードのシステムを使う必要があるのか変わります。
ローコード・ノーコードのサービス
現在様々な用途のローコード・ノーコードサービスがありますがここでは幾つか紹介させて頂きます。
業務システム系
kintone
(引用:https://explore.zoom.us/en/products/より)
Cybouz社が提供する代表的なローコード・ノーコードで業務アプリが作成できるサービスで業務に係る様々なアプリを簡単につくることが可能です。
またプラグインと呼ばれるkintoneを拡張できる機能を利用することで一連の業務タスクをkintoneのみで実現することもできます。
ASTERIA Warp
(引用:https://www.asteria.com/jp/warp/より)
アステリア社が提供するデータ連携を実現できる為のツールで、オフィスソフトやクラウド、データベースなどの様々なデータをノーコードで連携することで業務の効率化を実現できます。
Salesforce
(引用:https://www.salesforce.com/jp/より)
Salesforceは代表的な顧客管理システム(CRM)です。
顧客情報ややり取りの履歴を管理でき、顧客へのアプローチを最適化できます。
またセールスオートメション(SFA)やマーケティングオートメーション(MA)、アナリティクスなど様々な機能を搭載しています。
Microsoft Power Platform
(引用:https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/dynamics/power-platform.aspxより)
Microsoft Power Platformは、Power Apps、Power Automate、Power BIなどをはじめとしたカスタムビジネスアプリケーションを構築するためのローコード・ノーコードプラットフォームです。
業務用アプリ、データの可視化、チャットボット、Webページ、自動化など様々なアプリケーションをノーコード・ローコードで構築することが可能です。
Web系
Wix
(引用:https://ja.wix.comより)
世界で1億人以上が利用するWeb製作サービスでドラッグ&ドロップでホームページが作成できます。
また様々なアプリを組み込むことで予約やチャット、e-コマースなど機能を拡張できます。
Webflow
(引用:https://webflow.comより)
Webサイト制作を直感的に行えるサービスで、豊富なテンプレートやCMS(Contents Management System)を備えており高品質なWebページを高いプログラミングスキルが無くても製作可能です。
STUDIO
(引用:https://studio.design/ja/より)
国産のノーコードWeb制作ツールで、ツールの日本語対応や日本語でサポートを受けることも可能です。
また無料テンプレートも多数用意されており、高品質なWebページを簡単に製作可能です。
EC(electronic commerce)
Shopify
(引用:https://www.shopify.com/jpより)
数百万以上の店舗で使われるECサービスで、簡単に本格的なネットショップが構築できます。
またSNS連携や対面販売に利用可能なPOSシステムなど豊富な機能を備えています。
Base
(引用:https://thebase.inより)
0円から使えるECサービスで、リスクを抑えながらネットショップをはじめることが可能です。
またECを拡張する様々なサービスを利用できるので様々な業態で利用可能です。
スマホアプリ系
yappli
(引用:https://yappli.co.jpより)
ノーコードでスマートフォンアプリ開発可能なサービスで、toC向けの様々な機能やCRM(顧客管理)の機能を備えています。
platio
(引用:https://plat.io/jaより)
ノーコードで様々なスマートフォンアプリが開発可能なサービスで、豊富なテンプレートから様々な業務用アプリを開発可能です。
プログラミングスキルなくても開発できるので現場担当者がすぐアプリを作って業務効率化することが可能です。