Cloudflare、コンテンツ認証機能「Content Credentials」を発表

Cloudflareのグローバルネットワーク全体で画像コンテンツのデジタル履歴を保存し、出自や真偽の検証が可能に

(2025年 2月 3日 太平洋標準時6:00本国発表)

誰もが接続しやすいコネクティビティクラウドのリーディングカンパニーであるCloudflare(クラウドフレア)は、本日、コンテンツ制作者や出版者・販売者向けに、画像のデジタル履歴をワンクリックでシームレスに保存できる「Content Credentials」を発表しました。この新たなソリューションによって、画像がどのように、誰によって作成されたといった情報をはじめ、編集やリサイズの履歴までもがCloudflareのネットワーク全体で保存できるようになります。

「Content Credentials」すなわち「コンテンツ認証」が画像に直接保存されることで、制作者は自身のコンテンツにクレジット情報を獲得することができ、消費者はデジタルコンテンツの出自や変更履歴を簡単に確認できるようになります。「Content Credentials」は、Coalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)の基準に基づいています。これは、制作者・出版者・販売者および消費者に対して、さまざまな種類のメディアコンテンツの起源を追跡する機能を提供するための技術標準です。また、Cloudflareは、Adobeが主導するグローバルコミュニティであるContent Authenticity Initiative(CAI) にも参加しました。CAIは、4,000人以上のメンバーが、「Content Credentials」をコンテンツの出自や信憑性を確保するための世界標準として普及させることに取り組みます。

インターネット上で世界中に瞬時に写真を共有できるという機能には、潜在的な欠点が伴います。それは、一度アップロードすると、その画像の信憑性を確認することが難しくなることです。生成AIの台頭によって、画像の加工がより容易になったことで、この問題はさらに深刻化しています。現在、誰もが信じてしまうようなフェイク画像の作成があまりにも手軽にできてしまい、何を信頼していいのか見極めることが難しくなっています。有名人が何かの商品を宣伝している写真やUFOのビデオが話題になったとき、それがスマートフォンやカメラで撮影されたものなのか、それとも完全にAIツールを使って生成されたものなのかを確認することができれば、消費者が意思決定をする上での重要な情報提供が可能になります。

Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「インターネットの未来は、信頼性と信憑性にかかっています。Cloudflareのグローバルネットワーク全体に『Content Credentials』を統合することで、メディアや報道機関が配信したコンテンツがオンライン上のどこに移動しても、その正しさを検証し、コンテンツの所有権を維持できるようになります。これは、単に個々の画像を保護するだけでなく、AI時代のコンテンツ制作者や出版者・販売者が、自分自身の信頼性を保ち、その存在を維持するためのツールを提供することを意味しています」と述べています。

AdobeのContent Authenticity担当シニアディレクターであるアンディ・パーソンズ(Andy Parsons)氏は、「Cloudflareによる『Content Credentials』の実装は、コンテンツ認証、特に、コンテンツの制作と管理のライフサイクルの最終段階にとっての偉大な勝利です。『Content Credentials』がCloudflareのエッジ上で常時利用可能であることは貴重な信頼につながります。特に、生成AIやディープフェイクが台頭する現代において、オンラインでコンテンツに触れる人々が情報を安心して信頼できる環境をつくることが可能になります。Cloudflareは、報道機関やジャーナリストが配信するコンテンツの信頼性と、コンテンツの制作者が正しいクレジット表記を維持できるようにサポートし、デジタルコンテンツの完全性を強化します」と述べています。

Cloudflareの画像ストレージおよび最適化ソリューションであるCloudflare Imagesのユーザーは、ワンクリックで「Content Credentials(コンテンツ認証を保存)」を選択できるようになりました。これによって、画像に埋め込まれた安全なメタデータをCloudflareのグローバルネットワーク全体で保護できるようになりました。この機能を有効化すると、Cloudflare Imagesを使用して何らかの方法で画像をリサイズしたり変換したりする場合、その変換はパブリックキー(公開鍵)暗号化を使用して記録されます。その後、画像を閲覧したり、直接ダウンロードしたりする人は誰でも、Adobe Content Authenticity Inspectツールを使用することでそのデジタル履歴を確認できます。Cloudflare は、コンテンツの来歴と信頼性そして信憑性の標準をグローバルネットワーク全体で利用できるようにすることで、コンテンツ認証の世界規模の普及と採用の促進に貢献します。

詳細は、以下のリソースをご覧ください。

Preserving content provenance by integrating Content Credentials into Cloudflare Images

The Cloudflare Blog
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Cloudflare(クラウドフレア)について

Cloudflare, Inc.(NYSE:NET / https://www.cloudflare.com/ja-jp/ )は、より良いインターネットの構築の支援を使命に掲げる、誰もが接続しやすいコネクティビティクラウドのリーディングカンパニーです。Cloudflareのコネクティビティクラウドは、世界中のあらゆる組織や個人、アプリケーション、ネットワークを高速かつ安全にするとともに、複雑性やコストの削減を実現する、フル機能かつ統一された業界最先端のクラウドネイティブ製品と開発者ツールプラットフォームを提供しています。

世界最大規模かつ最も相互接続されているネットワークのひとつであるCloudflareは、日々何十億もの脅威をオンラインでブロックしており、大企業からスタートアップ、中小企業、非営利団体、人道支援団体、政府機関まで、世界中の何百万もの組織から信頼されています。

Cloudflareのコネクティビティクラウドの詳細については  https://www.cloudflare.com/ja-jp/connectivity-cloud/ 、インターネットの最新トレンドとインサイトについては https://radar.cloudflare.com をご覧ください。

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引用

プレスリリース・ニュースリリース...
Cloudflare、コンテンツ認証機能「Content Credentials」を発表 クラウドフレアジャパン株式会社のプレスリリース(2025年2月6日 10時00分)Cloudflare、コンテンツ認証機能「Content Credentials」を発表
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この記事を書いた人

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