OpenAIは2025年11月24日、対話型AI「ChatGPT」に新機能「ショッピングアシスタント」(公式名称は Shopping research)を追加した。

ショッピングリサーチは、ユーザーの「買い物の下調べ」をChatGPTが代行してくれる機能です。
従来は多数のショッピングサイトやレビューを行き来して比較検討する必要がありましたが、新機能では「静かなコードレス掃除機を探して」「この三台の自転車を比較して」などと話しかけるだけで、AIがインターネット上の信頼できる情報源を横断して調査し、ニーズに合った商品の一覧や特徴を整理した購入ガイドを生成します。
質問に対して足りない情報があれば予算や利用者の属性などの追加質問を投げ、ChatGPTのメモリー機能に基づく個人の好みも考慮して最適な候補を提案します。
機能のリリース当初はWeb版・モバイル版のChatGPTに搭載され、Free・Go・Plus・Proプランのログインユーザー向けに提供されます。
ホリデーシーズン中は利用回数にほぼ制限はなく、今後ChatGPT上で直接決済ができるInstant Checkoutとの連携も予定されています。
OpenAIによると、数億人のユーザーがChatGPTを使って商品を探したり比較したりしており、選択肢や仕様・価格を理解する手助けを求めています。
ショッピングリサーチは、そのような深い意思決定をサポートするために作られました。
電子機器、美容、家庭用品、キッチンやスポーツ用品など、仕様や選択肢の多いカテゴリーで特に効果を発揮し、価格チェックや単純な機能確認のような簡単な質問には従来のChatGPT応答が適しているとしています。
新機能はChatGPT Proユーザー向けの「ChatGPT Pulse」にも展開され、過去の会話内容に基づきAI側から能動的にバイヤーズガイドを提案することが可能になります。
例えば最近e-bikeに関する話題が続いている場合、アクセサリーのガイドが自動的に提示されるなど、ユーザー体験が向上します。
OpenAIは、ショッピングリサーチが始まりに過ぎないとし、今後はユーザーの好みをより深く理解し、対応カテゴリーを拡大し、さらに直感的に商品を比較・発見できる機能を追加する予定だと述べています。
ショッピングから決済までをChatGPT内で完結させる構想も示されており、オンラインショッピング体験に大きな変化をもたらす可能性があります。
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