OpenAIは、2024年10月4日にライティングやコーディングプロジェクトでの新しい作業方法として「Canvas」を発表しました。
これは、ChatGPTの従来のチャット形式を超えたコラボレーションを可能にするインターフェースで、ユーザーとAIが並んでアイデアを作り上げ、洗練させるためのツールです。
「Canvas」はGPT-4oを基盤に構築され、現在ベータ版としてChatGPT PlusおよびTeamユーザー向けに提供されています。次週からは、エンタープライズおよび教育機関ユーザー向けにも展開される予定で、ベータ版が終了次第、無料版のユーザーにも提供されます。
「Canvas」を利用するにはモデル選択の画面から「GPT-4o with canvas」を選択することで利用が開始できます。
この新しいインターフェースでは、ChatGPTが編集の提案をしたり、文章の長さを調整したり、読みやすさを変更したり、インラインでフィードバックを提供したりします。
ユーザーも直接「Canvas」上で文章を編集したり、書き加えたりすることができます。
ライティング支援の機能
「Canvas」には、文章の特定の部分を強調表示してChatGPTにレビューさせる機能があります。
これにより、AIがインラインでフィードバックを提供し、文書全体のバランスや整合性を見ながら編集が可能になります。また、ユーザー自身が直接テキストを編集することもでき、文章の長さを調整したり、読みやすさを変更したりといった便利なショートカットも備えています。
- 編集提案: ChatGPTがインラインでフィードバックを提供。
- 文章の長さを調整: 文を短くしたり長くしたりする。
- 読みやすさの調整: 幼稚園レベルから大学院レベルまで読みやすさを変更。
- 仕上げのポリッシュ: 文法や明瞭さをチェックし、文章を最終仕上げ。
- 絵文字の追加: 文章に適切な絵文字を追加して、感情や意味を強調。
コーディング支援の機能
コーディングは反復的なプロセスであり、チャットだけでは変更点の追跡が難しいことがあります。
「Canvas」では、コードの修正や改善点が視覚的に表示され、より分かりやすくなります。
また、コードレビューやデバッグ、他の言語への移植といったコーディングに特化したショートカットも用意されています。
- コードのレビュー: ChatGPTがインラインで改善提案を提示。
- ログの追加: デバッグを助けるためのprint文を挿入。
- コメントの追加: コードにコメントを追加して理解を容易にする。
- バグ修正: 問題のあるコードを検出し、修正。
- 他の言語への移植: JavaScriptやPython、Javaなどへのコード変換。
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