Anthropic、小型LLM「Claude Haiku 4.5」を発表

2025年10月16日、Anthropicは小型モデルの最新作「Claude Haiku 4.5」を公開した。
コーディング性能では5か月前の最先端だったSonnet 4級の性能を一部で上回りつつ、価格は3分の1、速度は2倍超を実現。API価格は入力$1/百万トークン、出力$5/百万トークンで、全ユーザーが本日から利用可能となっている。

2週間前にフラッグシップのSonnet 4.5が登場したばかりだが、Haiku 4.5はコスト効率重視の選択肢として並走する形となる。
Anthropicは、Sonnet 4.5が複雑な計画を立て、複数のHaiku 4.5が並列実行する「プランナー+エグゼキュータ」構成も想定している。

公表されたベンチマークでは、実課題型のSWE-bench Verifiedで73.3%、Terminal-Benchで40〜41%を記録。
PC操作の「computer use」機能ではSonnet 4を上回るとされ、Claude for ChromeやClaude Codeでの体感速度向上も期待される。
開発者はモデル名「claude-haiku-4-5」で呼び出すことができ、Anthropic APIに加えAmazon BedrockやVertex AIでも提供される。

低レイテンシが求められるチャットアシスタント、カスタマーサポート、ペアプログラミングなどの用途で、「ほぼ最先端」の知能と高速性の両立を目指す。
安全面はASL-2での提供となり(Sonnet 4.5/Opus 4.1はASL-3)、企業導入の裾野拡大に資する見込みだ。

総じて、ハイエンド級の体験を低コストで量産できるかが鍵となる。価格・速度・品質の折り合いを求める現場にとって、有力な「実装用モデル」の選択肢となりそうだ。

引用

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Introducing Claude Haiku 4.5 Claude Haiku 4.5, our latest small model, is available today to all users.
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