AMD製プロセッサーに特化した画像生成AI「Amuse 2.0.0 Beta」を使ってみた

今回はRyzen/RadeonなどのAMD製プロセッサーに特化した画像生成AIツール「Amuse 2.0.0 Beta」について解説します。

目次

Amuse 2.0.0 Betaとは?

Amuse 2.0.0 Betaは、AMDがニュージーランドに拠点を置くTensorStack社と共同で開発した新しい画像生成AIツールです。このソフトウェアは、AMDの最新ハードウェア、特にRyzen AI 300シリーズプロセッサ、Ryzen 8040シリーズプロセッサ、およびRadeon RX 7000シリーズGPUで最適に動作するように設計されています。
またAmuse 2.0.0 BetaはStable Diffusionがベースになっています。

Amuse 2.0.0 Betaの主な機能と特徴

  • 生成AI機能

Amuse 2.0では、テキストをもとに画像を生成する『Text to Image』、手描き画像を入力として使用する『Paint to Image』、および既存の画像を基に新たな画像を生成する『Image to Image』といった機能を提供しています。
また、AI生成フィルターを使用して画像にフィルターを適用することもできます。

  • AMD XDNAスーパー解像度への対応

Amuse 2.0の特長の一つは、XDNAスーパー解像度技術です。
この機能を使うと、512×512ピクセルの基本解像度の画像を1024×1024ピクセルにアップスケールし、画像の鮮明さやディテールを向上させることができます。
ただし、この機能を利用するには、特定のAMDハードウェアが必要です。

  • ユーザーフレンドリーなインターフェース:

このソフトウェアは、インストールが簡単で、コマンドライン操作や追加の依存関係が不要です。
また、自動設定とモデル選択を行う「EZモード」を備えており、技術的な専門知識がなくても利用可能です。

  • オフライン利用

完全にオフラインで動作し、クラウドサービスに依存せずにAI処理をローカルで行えます。

  • 無料で利用可能

AI処理をローカルで実行するため画像生成を実行するにあたって追加のコストは発生しません。

動作環境

AMDの以下のプロセッサーが動作で利用可能です。

  • Ryzen AI 300シリーズプロセッサ(24GB以上のRAM)
  • Ryzen 8040シリーズプロセッサ(32GB以上のRAM)
  • Radeon RX 7000シリーズのグラフィックスカード

なお、動作環境には記載されていませんが、Nvidiaや他のRadeon GPUでも動作するとの報告があります。

Amuse 2.0.0 Betaの利用方法

今回は動作環境外ですが、Radeon RX6800で実行しています。

最初に公式サイトからソフトウェアをダウンロードします。

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「DOWNLODA AMUSE V2.0.0」をクリックしてソフトウェアをダウンロードしてください。

ダウンロードしたソフトウェアを実行し、インストールします。
基本的には「Next」をクリックで問題ないです。

Amuse 2.0.0 Beta実行後、最初にSDXLのモデルデータ(約11GB)がダウンロードされます。

EZ Mode(イージーモード)とAdvanced Modeがあり、詳細設定はAdvanced Modeで行います。

初期設定はEZ Mode(イージーモード)になっており、プロンプトを入力し、「Generate」ボタンをクリックして画像を生成することができます。

日本語でも画像は生成できますが、英語の方が精度が高くなるためプロンプトは英語で入力しています。
今回は「水槽を泳ぐ熱帯魚」の画像を生成してみました。

プロンプト:
「Tropical fish are swimming in the aquarium」

4枚の画像生成が生成されます。

おわりに

今回は「Amuse 2.0.0 Beta」について解説しました。
対応したAMD製プロセッサーを利用している場合、簡単に画像生成AIを試せるので興味があれば是非使ってみてください。
今回はプロンプトから画像を生成するところまで解説しましたが、他にもたくさん機能があるのでそちらも記事にできればと思います。

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この記事を書いた人

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