ChatGPT、過去の全チャットを記憶可能に

OpenAIは2025年4月11日、ChatGPTの「メモリ機能」の大幅アップデートを発表しました。このアップデートにより、ChatGPTはこれまで以上にパーソナライズされた応答が可能になります。新たに、保存済みのメモリだけでなく、過去のすべてのチャット履歴を参照しながらユーザーの興味や好みに基づいた対応ができるようになりました

チャットの履歴が、AIとの対話を変える

従来のChatGPTのメモリ機能は、ユーザーが明示的に許可した情報(名前、好み、タスクの傾向など)をもとに応答を最適化していました。しかし今回のアップデートにより、過去に交わしたすべてのチャット内容がメモリの対象となり、次のような進化が実現します。

  • 文章作成の支援がよりスムーズに
  • 一貫性のあるアドバイス提供
  • 学習や会話の継続性が向上

新しい会話を始めた際も、過去のやり取りを踏まえた上で、より自然で関連性の高い応答が期待できます。

記憶のオン・オフはユーザーが自由に設定

OpenAIは、ユーザーのプライバシーにも配慮しています。設定からメモリの使用をいつでもオフにできるほか、「一時チャット機能」を使えば、記憶を一切利用せず、会話履歴にも影響を残さないチャットを楽しむことも可能です。

また、ChatGPTが「自分について知っていること」を確認したり、必要に応じて変更・削除することも簡単にできます。

利用開始の対象とスケジュール

このアップデートは、まずChatGPT PlusおよびProプランのユーザー向けに順次提供されています(※ただし、EEA(欧州経済領域)、英国、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインは除く)。Team、Enterprise、Eduプランのユーザーには数週間以内に展開予定とのことです。

対象ユーザーには、ChatGPT上に「記憶機能が改善されました」という通知が表示されることで、新機能が利用可能になったことが分かります。

引用

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