AIサービスメニューの強化と業務効率化へ
アドソル日進株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長 兼CEO 上田富三、以下:アドソル日進)は、自社開発した生成AIサービス「AdsolChat(アドソルチャット)」に、情報漏えいリスクなく安心・安全に社内データを活用できる新たな機能を搭載しました。
社内業務のさらなる業務効率化と図るとともに、新機能開発を通じて獲得した生成AIシステムへの対応力や技術力、社内展開ノウハウ等の顧客展開を進め、お客様のDXに一層貢献してまいります。
1.背景
当社は、注目が高まる生成AI関連の技術習得と社内業務の効率化を目指し、情報漏えいリスクなく安心・安全に利用できる生成AIサービス「AdsolChat」を独自開発し、2024年2月より業務に適用するとともに、独自開発を通じて獲得した知見等を活用したAIエンジニアリングサービスの提供に注力してまいりました。
加えて、企業のDX実現にはICTシステムへのAI搭載・ビジネス適用が不可欠という認識のもと、全社横断組織(70名体制)による「AdsolChat」のアップデートや、技術力の強化、高機能化などに取り組んでまいりました。
このうち、業務効率化の観点からは、社内データを情報漏えいリスクなく生成AIに取り込み、回答するための機能検証や、生成系AIの利用ガイドラインの制定などを進めてきました。
2.「AdsolChat2.0」の特徴
今回、「AdsolChat2.0」には、社内データを学習し回答する機能を追加しました。
新機能搭載にあたっては、ハルシネーション(幻覚)※1の軽減や回答精度を向上させるための当社独自の施策として、当社のAI研究所が参画する国立研究開発法人:産業技術総合研究所の「AI 品質マネジメントプロジェクト」※2におけるナレッジや研究成果を活用しました。
3.ビジネスへの展開方針
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2024年7月に公表した「AI利用時のセキュリティ脅威リスク調査」では、AI利用者の6割がセキュリティに関する脅威を感じている一方、生成AI利用時のセキュリティ関連規則が策定されている企業は20%未満との調査結果が示されています※3。
自社の貴重な財産であるデータを安心・安全に活用できるAIを搭載したICTシステムのニーズは、今後も増加すると見込まれます。当社は、研究活動や技術習得、サービス開発等を通じて培ったAIに関わる技術・ノウハウ・実績を、当社ならではのAIエンジニアリングサービスとして提供し、AI品質にも重点を置いたコンサルティングから既存サービスの機能拡張、スクラッチ開発にまで対応するビジネスへと成長させてまいります。加えて、顧客企業のビジネス変革への貢献を目指すため、AI人材の育成を進めるとともに、研究開発にも継続して取り組んでまいります。
※1)ハルシネーション(幻覚)
人工知能(AI)が事実に基づかない情報を生成する現象のこと。
まるでAIが幻覚(=ハルシネーション)を見ているかのように、もっともらしい嘘(事実とは異なる内容)を出力するため、このように呼ばれています。
※2)国立研究開発法人:産業技術総合研究所「AI 品質マネジメントプロジェクト」への参画
AI安全性に関するルール形成に貢献するため、2019年から「国立研究開発法人 産業技術 総合研究所(産総研)」が進める研究活動に参画。「機械学習品質マネジメントガイドライン」の策定や「AIの品質評価プラットフォーム」の開発などに取り組んでいます。
※3)出典:独立行政法人情報処理推進機構 2024年7月4日付プレスリリース
「AI利用時の脅威、リスク調査報告書を公開」より引用
https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2024/press20240704.html
(関連ニュース)
2024年2月1日 「生成 AI 「AdsolChat」 社内運用開始のお知らせ」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3837/tdnet/2387084/00.pdf
2023年10月13日 「第2回 AI品質マネジメントシンポジウム(主催:産総研)」にて講演https://adniss.jp/news/2023/10/aiqm-symposium-2023.html
2023年3月22日 「AIリテラシー研修」を実施しました
https://adniss.jp/news/2023/03/ai-literacy.html
2021年4月8日 「AIシステム:品質評価プラットフォーム(テストベッドα版)」開発に参画
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3837/tdnet/1951951/00.pdf
2020年10月29日 AIの品質ガイドライン 策定活動に参画
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3837/tdnet/1893842/00.pdf
引用