Grokとは
Grokは、Elon Muskが支援するxAI社によって開発された大規模言語モデルです。
2024年9月時点で最新モデルはGrok-2です。
この新モデルは、前世代のGrok-1.5から大幅に進化し、最先端の推論能力を備えた次世代の言語モデルです。
同時に、Grok-2の軽量版であるGrok-2 miniもリリースされ、𝕏プラットフォームのユーザーに提供されています。
このGrok-2モデルは、さまざまな学術ベンチマークでの評価でも非常に高いスコアを獲得しています。
特に、理系の高度な問題解決能力(GPQA)や、数学、読解力、そしてビジュアルタスクでのパフォーマンスが際立っています。
これにより、Grok-2は他のフロンティアモデルと比べても競争力のある性能を示しています。
現在Grok-2は𝕏ユーザーのプレミアムまたはプレミアム+サブスクライバーで利用可能です。
他にも一部の開発者向けにはAPIからのアクセスも提供されています
また前モデルであるGrok-1はオープンソースとして提供されています。
xで利用可能なGrokでできること
Grokでは、𝕏のリアルタイムデータと連動して、さまざまな質問に対して、最新の詳細な回答を得ることができます。
特に現在の出来事やトピックについての情報取得に優れています。
またユニークな機能として、Grokは「ユーモアモード」を搭載しており、辛辣で挑発的な質問への応答や言い回しにも対応できます。
他にも、Black Forest LabsのFLUX.1モデルが統合されており、高品質な画像生成が可能です。
Grokの利用方法・料金
GrokはXのプレミアムまたはプレミアム+サブスクライバーで利用可能です。
1年または月払いに対応しており、最安のプレミアムプランだと月857円~から利用可能です。
ただしAppleやGoogleのStore経由だと料金がやや割高になります。
最新の料金については以下から確認できます。
また利用方法ですが、Xにアクセスし、「Grok」をクリックすることで利用開始することができます。
Grokを使ってみた
最初に2024年に9月に行われた自民党の総裁選の結果について聞いてみました。
日本語での応答にも対応しています、また記事執筆時点では最新の情報でしたが正確な回答をしてくれました。
さらに関連するポストを表示してくれるのでハルシネーションの確認も可能です。
次にもう少し難しい質問をしてみます。
トヨタ自動車の最新の決算情報を聞いてみます。
プロンプトが曖昧なこともありますが、決算の数字や具体的な回答を返ってきませんでした。
他にもいろいろ試してみましたが、Grokではリサーチした情報を詳しくまとめるのがやや苦手な印象です。
次にGrokはのユニークな機能である「ユニークモード」を試してみます、
「ユニークモード」はやや倫理規制が緩いとのことですので、ChatGPTでは回答できないような質問をしてみました。
コロナウィルスに関する陰謀論
さすがにデマだとはっきり言われましたが、回答はユーモアがありますね。
悪意を含む質問
これは防衛策だと前置きした上でなんと回答してくれました。
ChatGPTに同じ質問をしたところ「悪意のある回答を推奨できない」と言われたので、この結果は少し驚きです。
最後に画像生成機能を試してみます。
プロンプト:火星にいる宇宙飛行士の画像を生成してください
プロンプト:道路に車が走っており背景は森の画像を生成してください
AIと言われなければわからないくらいのクオリティですね。
おわりに
今回はxAI社が提供するAIチャットボット、Grokについてご紹介しました。
無料プランやお試し期間が無いので気軽に触れないのは残念ですが、個人的にはなかなか個性的で面白いと思いました。
ただ他のAIサービスと比べると、まだ回答精度や日本語対応の部分弱い部分があったり、マルチモーダル機能が搭載されていないので今後のアップデートで、より改善することを期待したいです。