数学的性能で世界1位の評価を記録した、数学特化の生成AIモデル「MathGPT」において、Mathpresso, Inc.が日本語完全対応版の開発着手を発表
2024年3月29日、アジア最大のAIベース学習プラットフォームQANDAの運営会社であるMathpresso社は、数学的性能で世界1位の評価を記録した、数学特化の生成AIモデル「MathGPT」において、日本語完全対応版の開発着手を発表した。Mathpresso社は、Google、TikTok、ソフトバンクベンチャーズアジアとの資本提携を結び、50カ国以上で9000万人以上の登録ユーザーを集めるグローバルEdTech企業である。日本では、Mathpresso社の運営する質問応対サービス「QANDA」がアプリダウンロード数で学習アプリ部門、第1位を獲得するなど、中学・高校生の学習アプリとして定着している。今後、既に提携を進めている日本の教育企業をパートナーとして、この世界最高評価の数学特化の生成AIモデル「MathGPT」を核としたサービスを展開する方針である。
■ MathGPTとは
一般的に、大規模言語モデルの特性上、生成AIは数学において、他分野よりもハルシネーション(幻覚)と呼ばれる誤った解答を生成してしまいやすい傾向がある。そのため、数学に強い生成AIモデルが教育現場では求められている。そのニーズに基づき開発されたMathGPTは、「MATH」(高校数学)、「GSM8K」(小学校数学)など数学的性能を評価するベンチマークにおいて、歴代記録保有者であるMicrosoft社の「ToRA13B」を抜き、13B以下モデルの中で世界1位の評価を受けている。実際に、MathGPTは、Mathベンチマークで高性能のGPT-4を上回っている。
■MathGPTが世界一位を獲得した理由
QANDAは、毎日1千万件の問題検索を通じて、60億件以上の膨大な学習データを蓄積してきた。その膨大な学習データを基に、ハルシネーション(幻覚)現象を防止することができる数学に特化した生成AIモデルの開発を行ってきた。今後も、より精度を高めるため、教育現場とソリューションを融合させ、総合的な教育テクノロジー企業として研究・開発を進める方針だ。
■代表者メッセージ
MathpressoのCEOであるJake Lee氏は、「QANDAは、パートナー企業と共に、技術や専門的知見を結集することで、主要なグローバルテックプレイヤーを凌ぐ、顕著な成果を出しています。私たちのAIチューターは、世界中の学生に最適なパーソナライズされた教育体験を提供し、すべての人にとって学習がアクセス可能で、魅力的な影響力があるものにする。」と述べた。
■Mathpresso社について
Mathpresso社が提供するQANDAは、Google、TikTok、ソフトバンクベンチャーズアジアの支援を受け開発された、小学生・中学生・高校生、それぞれに合わせたAIパワー学習プラットフォームである。 先端光学文字認識(OCR)技術を活用し、写真から文字と数学の方程式を認識し、深層的なソリューションとパーソナライズされた学習コンテンツを提供する。 設立以来、QANDAは50カ国以上で9000万人以上の登録ユーザーを集めている。 この他にも、「QANDA Study(ライブ講義システム)」、「QANDA Tutor (1:1オンライン家庭教師)」、「QANDA Adaptive(個別最適化のためのAIサービス)」などのサービスも展開し、グローバルな総合教育プラットフォームに成長した。
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