さくらインターネット、NVIDIA H100 GPUを搭載した生成AI向けクラウドサービス「高火力」の第一弾を2024年1月31日より提供開始

2024年1月24日

クラウドコンピューティングサービスを提供するさくらインターネット株式会社（本社：大阪府大阪市、代表取締役社長：田中邦裕）は、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を搭載した、生成AI向けクラウドサービス「高火力」の第一弾として、ベアメタルシリーズ「高火力 PHY（ファイ）」を2024年1月31日（水）より提供を開始します。

当社は2023年6月16日（金）に、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を受けました。AIに関わるコンピューティングリソースを安定供給確保することは、日本のデジタル社会を発展させるために必要不可欠であると考え、生成AI向けクラウドサービス「高火力」の開発を決定しました。3年間で130億円規模の投資を行うことも決定しており、このたびのサービス提供開始後も引き続きお客さまの需要に応えられるよう、サービスを拡大する予定です。

今回提供を開始する「高火力 PHY」は、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」をサーバー1台当たり8基搭載し、サーバー間の通信を200GbE×4本の回線で行うことが可能であるなど、大規模言語モデルなどの生成AIを中心とした利用を想定した仕様となっています。また本サービスは、再生可能エネルギー電源100%で当社が運営する石狩データセンターでの提供を予定しています。これによりCO2排出量ゼロを実現しながら生成AIを開発することができます。

出典：IDC Japanプレスリリース「2023年国内AIシステム市場予測を発表」（2023年4月27日）

またIDC Japanの調査結果によると、日本のAIシステム市場規模は、2022年に3,883億6,700万円（前年比35.5％増）となっており、2027年には1兆1,034億7,700万円まで拡大すると予測されています。

さくらインターネットは今後も、さらに大きくなるAI需要に応えられるよう、コンピューティングリソースを安定供給確保し、DXプラットフォーマーとしてデジタル社会の継続的な発展へ寄与してまいります。

「高火力 PHY」の概要

提供仕様

■サーバースペック

CPU	Intel Xeon Platinum 8480+ x2
コア数（1CPUあたり）	112（56）
GPU	NVIDIA H100 SXM 80GB x8
メモリ容量	2.0TB
ローカルディスク（NVMeSSD）OS用	400GB x2（RAID1構成での提供）
ローカルディスク（NVMeSSD）非OS用	7.68TB x4
グローバル回線（標準）	100Mbps
ローカル回線（専用サーバ PHY　サービスネットワーク）	4GbE（2Gbps × 2）
ローカル回線　インターコネクト（広域ロスレスネットワーク）	200GbE×4
電源	冗長有り

■OS
Ubuntu Server 22.04 LTS

価格（税込み）

プラン	月額費用	最低利用期間
定価	3,046,120円	2ヶ月
1年コミット	2,741,508円	利用開始日から12ヶ月を経過した日の月末まで
3年コミット	2,436,896円	利用開始日から36ヶ月を経過した日の月末まで

※いずれのプランも初期費用は無料です。
※「1年コミット」および「3年コミット」プランへのお申込みは、営業担当にお問い合わせください。
※今後時間単位で貸し出しなどの、プランの拡充を検討中です。