概要
Googleの「Opal(オパール)」は、自然言語だけでAI搭載のミニアプリ(mini-app)を作成・編集・共有できるノーコードツールです。
2025年7月24日にGoogle Labsの実験的プロダクトとして公開ベータ開始し、10月7日(現地時間)に日本を含む15カ国へ提供拡大が発表されました。
Googleは拡大にあわせて、ワークフローの可視化・デバッグと実行基盤の高速化(並列実行)などを強化しています。
Opalの主な特徴と機能
1.自然言語→アプリ自動生成
要件をテキストで記述すると、Opalがノード型の視覚ワークフローとしてミニアプリを生成。コードは不要。
2.ビジュアルエディタ
各ステップ(入力/生成/出力など)をGUIで編集し、プロンプト調整や機能追加が可能。
3.テンプレート&リミックス
スターターのテンプレートから開始し、自分用に改変して共有できる。
4.デバッグの強化
ステップ実行やコンソール反復、エラーのリアルタイム表示でノーコードのまま原因箇所を特定。並列実行により待ち時間を短縮。
5.共有
Googleアカウントで動くミニアプリとしてURL共有が可能。
Opalの提供形態・料金
2025年10月時点で、OpalはGoogle Labs 実験的サービスとして無料で公開されています。
Opalの利用方法
利用開始手順
1.Opalにアクセスして、Googleアカウントでログイン。

Opal(ワークフロー)作成手順
1..新規Opalを作成か既存のOpalをギャラリーから選択することができます。

2.今回は新規にOpalを作成します、「+ Create New」を選択します。

3.Editor画面では次の4つの選択をすることができます。

・User Input(入力)
ユーザーからの入力(テキストや画像など)を受け取るステップ。プロンプト(質問文)や入力形式を設定できます。
・Generate(生成)
もっとも基本の処理ステップ。使うAIモデルを選び、プロンプトを記述。前段の入力や別ステップの結果を参照してテキスト・画像・動画などを生成させます。
・Output(出力)
最終結果の見せ方を決めます。例として自動レイアウトのWebページやGoogle Drive・スプレッドシートへの書き出しなどを選択可能。また複数の Output を並べてもOK。
・Add Assets(アセット追加)
参照用の静的アセット(画像やドキュメント、YouTubeリンクなど)をOpalに添付して、生成時のコンテキストとして使えます。ギャラリーの共有ページにも「Upload / My Drive / YouTube」などの追加メニューが表示されます。
また要件を文章で入力して自動生成することもできます。
4.今回は入力したテキストの内容に沿った記事を作成するアプリを作成してみました。

5.また作成したアプリはそのまま右側のプレビュー(Preview)エリアで即時実行できます。

共有
1.完成したミニアプリは「Share app」→ 「Public」で公開URLを発行して共有することで利用できます。

おわりに
Opalは、要件を文章で書くだけで試作まで最短距離で到達できるノーコードの実験基盤です。
テンプレートとビジュアル編集を組み合わせれば、IT初心者でも小さく作って素早く学べます。
一方で外部連携できるサービスが少ないことや日本語対応などは今後の改善に期待したいところです。
2025年10月時点でベータ版ですので、提供地域・仕様・料金は最新の公式情報を随時確認するのがおすすめです。

