NEC、生成AIを活用して輸出入品の税番の特定を支援する「AI税番判定サポート」を提供開始

NECは、貨物の輸出入時に必要な品目分類に使用される輸出入統計品目番号(注1、以下 税番)の特定を、生成AIを活用して支援するサービス「AI税番判定サポート」を本年6月より提供開始します。本サービスの提供を通じて、専門知識やノウハウが求められる通関士の技術継承、輸出入時の税番判定のノウハウ不足といった課題解決に貢献します。

税番は、国際貿易において輸出入品の分類を統一するために使用される世界共通の分類番号です。通関士が適切な税番を選定し、その情報をもとに関税計算やその他の手続きを行います。税番は約1万種類にも及ぶため、その特定には豊富な知識と経験が求められます。しかし、通関士の高齢化による人材不足、事業会社における税番判定に関するノウハウ不足が課題となっています。

こうした中、NECは生成AIを活用して税番の特定を支援する「AI税番判定サポート」を開発しました。本サービスを活用することで、経験や知識によらず高い精度で税番を特定できるようになります。さらに、部門や企業間の情報確認の回数削減や、それに伴うリードタイム短縮にも貢献します。

【本サービスの特長】

本サービスは、利用者が税番を知りたい品目の名称やHSコードなどをシステムに入力すると、LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)が入力された情報をもとに解釈・分析し、本サービス独自のロジックを用いて情報を厳選します。そのうえで、税番の候補と根拠を提示することで利用者の判断を支援します。また、情報が不足している場合は、用途など追加で入力すべき情報の候補が提示され、利用者がその指示に従って追加情報を入れることで、税番の候補と根拠が提示され、利用者の判断を支援します(注2)。LLMを活用することで、税番が規定されている関税率表解説を理解して回答することが可能となり、適切な税番を提示することができます。これにより、キーワード検索や類義語検索といった既存の手法を活用するよりも高い精度で税番の特定が可能です。なお、本サービスは、NEC Generative AI Serviceを通じて、安全・安心な環境で提供します。

【AI税番判定サポートの使用手順】

①税番を知りたい品目の品目情報とHSコードの「類」または「類項」を入力すると、税番の候補と根拠を提示します。

②情報が不足している場合は、用途など追加で入力すべき情報の候補を提示し、税番の特定を支援します。

NECはDXに関して、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装に導くオファリングなど、End to Endのサービスを提供しています。さらに、従来型のSIerから「Value Driver」への進化を目指し、その価値創造モデルを「BluStellar(ブルーステラ)」(注3)として体系整理しました。業種横断の先進的な知見と研ぎ澄まされた最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客さまの経営課題を解決に導きます。

以上

(注1)輸出入統計品目番号は、商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約(HS条約)に基づいて定められた貨物を輸出入する際の品目分類に用いる輸出入統計品目番号です。日本では、HSコード、関税番号、税番などと呼ばれています。

(注2)本技術は、2025年6月現在、特許出願中です。

(注3)

「BluStellar(ブルーステラ)」は実績に裏打ちされた業種横断の先進的な知見と長年の開

発・運用で研ぎ澄まされたNECの最先端テクノロジーにより、ビジネスモデルの変革を実現し、社会課題とお客さまの経営課題を解決に導き、お客さまを未来へ導く価値創造モデルです。
https://jpn.nec.com/dx/index.html

<AI税番判定サポートについて>
https://jpn.nec.com/logistics_service/tsuukan/index.html

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>

NEC スマートILM統括部

E-Mail:logi_event@logi.jp.nec.com

引用

プレスリリース・ニュースリリース...
NEC、生成AIを活用して輸出入品の税番の特定を支援する「AI税番判定サポート」を提供開始 日本電気株式会社のプレスリリース(2025年6月13日 11時00分)NEC、生成AIを活用して輸出入品の税番の特定を支援する「AI税番判定サポート」を提供開始
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この記事を書いた人

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