OpenAI、「ChatGPT o1」と新プラン「ChatGPT Pro」を正式リリース

OpenAIは2024年12月5日、新モデル「ChatGPT o1」の正式リリースとともに、新プラン「ChatGPT Pro」の導入を発表しました。
このアップデートは、応答速度と精度の向上だけでなく、研究者やエンジニア向けの高度なAI活用を可能にする包括的なソリューションを提供します。

ChatGPT o1の主な特徴と進化

  1. 推論速度の向上とエラー削減
    ChatGPT o1は、プレビュー版(o1-preview)に比べ応答速度が向上し、実世界の難しい質問に対する重大なエラー率を34%削減しました。これにより、コーディングや数学、ライティングなどのタスクへの対応力がさらに強化されています。
  2. 画像アップロード機能の対応
    新たに画像アップロードをサポート。視覚情報を活用した推論により、画像からの詳細な情報抽出と応答が可能です。
  3. 安全性と堅牢性の向上
    Instruction Hierarchyを用いた安全性向上や、模擬攻撃(レッドチーミング)を通じた堅牢性の評価を実施。テスト結果に基づき、「中程度」のリスク評価を維持しつつ、高い安全性を確保しています。

新プラン「ChatGPT Pro」の導入

月額200ドルで利用可能なChatGPT Proプランは、OpenAIの最高性能のモデルやツールにアクセスできるスケーラブルなソリューションです。

ChatGPT Proプランの主な内容:

  • 「OpenAI o1」: 現行の最先端モデル。
  • 「o1-mini」および「GPT-4o」: 幅広い用途に対応する高性能モデル。
  • 「Advanced Voice」: 音声による高度な対話機能を提供。
  • 「o1プロモード」: 計算リソースを多く使用し、困難な課題にも深く思考して応答する高機能モード。

プロモードの優位性
外部の専門テスターによる評価では、特にデータサイエンスやプログラミング、判例法分析の分野で、プロモードが他のモードを上回る正確性と包括性を実現していることが示されています。また、数学や科学といった困難な機械学習ベンチマークでも高い性能を発揮します。

利用範囲と将来展望

ChatGPT Proは、日常的に研究レベルの知能を必要とする研究者やエンジニア、その他の専門家にとって、生産性向上とAI技術の最前線へのアクセスを可能にします。OpenAIは将来的に、さらに強力で計算負荷の高い生産性機能をこのプランに追加する予定です。

提供スケジュールと今後の展開

現在、PlusユーザーとTeamユーザーは「o1」をモデルセレクターを通じて利用可能。EnterpriseユーザーやEduユーザーは1週間後に利用が開始される予定です。また、Webブラウジングやファイルアップロードのツール統合、APIサポートなどの拡張機能も進行中です。

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