自社向けAIチャットボットを簡単に作成できるMicrosoft Copilot Studioとは?概要とデモを体験

今回の記事では、オリジナルチャットボットが簡単に作成できるMicrosoft Copilot Studioの紹介記事になります。

目次

Microsoft Copilot Studioの概要

Microsoft Copilot Studioは、Power Platformの一部として提供されていた「Power Virtual Agents(PVA)」をさらに進化させたAIプラットフォームです。主な機能には、最新のGPT技術を活用した対話型のAI生成、自動化された応答バリエーション、画像や動画を含むメッセージ送信、クイック返信機能、音声合成、YAMLによるコード編集、Power FXと変数管理などがあります。

これらの機能を通じて、専門的な知識がなくてもローコードで高品質かつ共有可能なチャットボットを簡単に開発できます。

Copilot Studioを活用すれば、生成AIをはじめとした各種AIモデルとの連携が可能です。CRM、ERP、HRシステムなど社内外の多様なシステムに接続して、「休暇残高は?」「提出すべき経費はある?」といった具体的な業務質問に対し即時に回答できます。

Microsoft Copilot Studioの料金

用途や利用量に応じて以下の3つのプランが選択可能です。

. Microsoft Copilot Studio(定額プラン)

  • 料金:月額29,985円(税別)
  • 内容:25,000メッセージ/月が含まれる
  • 複数チャネルで利用可能な独自エージェントを構築し、生成AIや高度なダイアログ作成、ナレッジ分析、アクション分析などを利用可能。
  • 無料トライアルあり

2. Microsoft Copilot Studio(従量課金制)

  • 料金:使用量に応じて課金(事前コミットメントなし)
  • 複数のチャネルを横断するエージェントを構築・展開可能。
  • Azureサブスクリプションが必要。

3. Microsoft 365 Copilot

  • 料金:1ユーザーあたり月額4,497円(年払い)、または月額4,722円(毎月支払い)
  • Microsoft 365 Copilotと連携するエージェントを作成可能。
  • 利用にはMicrosoft 365のenterpriseまたはbusinessプランが必要。

最新の情報は公式サイトをご覧ください。

Copilot のカスタマイズとエージェントの作成 | Microsoft Copilot Studio

Microsoft Copilot Studioの利用方法

今回はCopilot Studioで、Webサイトの情報から回答するチャットボットを作成します。

作成方法

1.Copilot Studioポータルにサインインし、左ナビの 「作成」 を選択し、画面右上の 「+ 新しいエージェント」 を選択。

2.チャットプレビューが開くので、右上の 「構成に進む」 をクリック。


3.基本情報 を設定

今回の設定:

  • 名前:エージェントを識別しやすい任意の名称(例:Webサイト Q&A Copilot
  • 説明:役割や目的を簡潔に記述(例:”Webサイトのコンテンツに基づき一般的な質問に回答”)
  • 指示:回答トーンや禁止事項など詳細ガイドラインを記載(例:”Webサイトの範囲内で回答し、礼儀正しい文体を維持”)
  • ナレッジの追加 をクリック → 「公開 Web サイト」 を選択し、対象URL(例:https://biztechdx.com)を入力 → 追加ポイント : 追加したサイトはBing検索を通じてリアルタイム参照される。複数ソースを重ねる場合は同手順で追加。
  • (任意)スタータープロンプト を設定すると、Teams/M365チャネルで会話を開始するための定型フレーズを表示できる。

テストと公開

1.「作成」 を押してエージェントを生成。完了するとテストチャット画面に遷移する。
2.動作テスト
・サイトに存在する情報を質問すると、段階的な手順やリンク付きで回答。例:「OpenAIのAPIキー取得方法を教えてください」→ Webサイトから引用と引用元を出力。

・サイト外の話題(例:「カレーライスの作り方」)は “該当情報なし” と返り、ナレッジ範囲が限定されていることを確認できる。

3.テストが完了したら 「公開」 を実行し、Teams、Web サイト埋め込み、Power Apps など希望のチャネルに展開。

あとがき

今回はCopilot Studioで公開WebサイトのFAQボットを作成・テストするまでの流れを紹介しました。
テンプレートとガイド付きUIにより、ローコードでも短時間で実用的なエージェントを構築できます。
今後はSharePointやOneDriveなど社内データソースを組み合わせやAIエージェントなど、多用途なCopilotの活用例を追ってレポートしていく予定です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

AI・DX・LowCodeなど企業に役立つ情報を発信しています。

目次