本日、OpenAI DevDay中に発表された GPTs 機能を利用して、ChatGPTと相談しながら、国会の議論を調べる事が出来るサービスを国内最速でリリースしました。
株式会社自動処理は、全国で初めてOpenAIの大規模言語モデルChatGPT上で動作するMyGPT機能上で動作する国会議事録検索 for GPTsをリリースしました。この機能は、ニュース、トレンド、提案、要望、不満などの文章を元に、その意味に近い国会議事録の議論を出典元情報と共に検索できるという特徴を持っています。これにより、誰でも簡単に国会の議論を調査、取りまとめを実施することが可能となり、国会で働く議員さんの活動をもっと詳しく知ることが出来るようになります。
国会議事録検索の出来るChatGPTの追加機能( 国会議事録検索 for GPTs )の概要
2021年6月1日から最新までの国会議事録を検索できるこの仕組みは、日付や発言者を指定し、議事録を検索することが可能です。多言語にも対応しており、日本語だけでなく、英語、韓国語、中国語など、複数の言語で問い合わせと回答を得る事が出来ます。データを検索して情報を表示させていますので、大規模言語モデル特有の問題であるハルシネーションを避け、正確な回答をすることができます。
この機能は本日より始まった OpenAI DevDay にて発表された独自のChatGPTを開発できる機能(GPTs)を利用して開発しております。2023年6月16日に発表したThe Diet Search Plugin機能を移植したものになります。
※2023年11月7日現在、GPTs機能を検索調査、自社調べ
※GPTsとはChatGPTに様々な機能を追加出来る仕組みです。グラフの作成や、独自の知識を元に資料を検索する機能など、ChatGPTに外部の処理を取り込む事で、ChatGPTに様々な機能を追加する事が出来ます。
※毎週月曜日に先週分の議論を取り込みます。
国会議事録検索 for GPTs は以下のリンクをクリックすると利用できます。
https://chat.openai.com/g/g-mQ9E8rCzZ-guo-hui-yi-shi-lu-jian-suo-for-gpts
※GPTs 機能はリリース直後のため、ユーザーによってサービスがまだ利用できない場合があります。その場合は、少々お待ちいただいて、再度ご利用ください。
過去の取材
「ChatGPT」国会の議論にも “要約”が作れるサービス登場(テレビ朝日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000304532.html
本件に対するお問い合わせ info@automation.jp
国会議事録検索 for GPTs 実行例
想定利用ケース
- 興味のあるニュース記事に関連する議論を深掘りする
自分たちの関心事について国会の検討状況を調査する際に、このGPTsを使用して、同様の問題について国会で過去にどのような議論がなされてきたかを調査することができます。例えば、「児童手当の拡充について国会でどういう議論がされているのか調べたい」と調査すれば、現在、国会で誰がどんな発言をして議論されているのかを調べる事が出来ます。 - 議会答弁資料の調査議員や、行政担当官が過去の議論の加味して答弁案、質問案の作成を行う際に、過去の議論の経緯を調査する事が出来ます。例えば、「政府が現在検討中の満員電車緩和策、ダイナミック・プライシングの導入に対する国会での議論の論点をまとめてください。」と調査すれば、現在、国会で誰がどんな議論があるのか調べる事が出来ます。
- 新聞記者による記事作成
新聞記者は、記事を作成する際にこの機能を使用して、特定のトピックについての過去の議論を調査することができます。例えば、「日本の少子化問題についての議論」を検索すると、過去の議論や提案を見つけることができ、それを記事に反映させることができます。プロンプトの組み方によっては原稿の下書きが出来ます。 - 教育機関での教材としての利用
教育機関では、この機能を使用して、学生が政治学、社会学、歴史学などの授業で実際の議論を研究するための教材として利用できます。例えば、学生が「日本のエネルギーポリシーについての議論」を検索すると、関連する議論や議員の発言を見つけることができます。これにより、学生は理論だけでなく、現実の政策決定プロセスを理解するのに役立ちます。 - 企業による政策影響分析企業は、新たなビジネス戦略を立案する際や、特定の政策が自社の業績にどのような影響を与えるかを分析する際に、この機能を使用することができます。例えば、「再生可能エネルギーに関する政策」を検索すると、その政策が業界にどのような影響を与えているかを理解するのに役立ちます。
- 政策研究機関による政策分析政策研究機関は、新たな政策を提案する前に、過去の議論や結果を調査するためにこの機能を使用することができます。例えば、「教育改革についての議論」を検索すると、過去の改革の結果や、それに対する反応を理解するのに役立ちます。
The Diet Searchを利用したお勧めPrompt
特定のキーワードが含まれる国会議事録を調べる
政府が現在検討中の満員電車緩和策、ダイナミック・プライシングの導入に対する国会での議論の論点をまとめてください。
処理結果
https://chat.openai.com/share/aedd4fe6-4338-4363-be44-f78eda12cc6f
日付を指定して、国会議事録を調べる
今年の5月以降の国会議論の中で、賃上げと減税について国会で議論されているか10件、調べて賛成、反対の論点をまとめてください。
処理結果
https://chat.openai.com/share/9d61a61b-8e68-474c-b461-d1f80cee076b
英語で国会議事録を検索する
I would like to research the parliamentary debate on support for Ukraine and summarize it in 500 words or less.
処理結果
https://chat.openai.com/share/ea095507-c47c-4ea8-867b-d5960e01749b
特定の意見に関連する議論を国会議事録を調べてまとめる
以下の不満をを元に国会議事録を10件調べ、全ての議事を全て統合して500文字程度で要約して、文字数制限なしに詳しく解説してください。また最後に出典を示し、発言している議員を全てリストアップして、その議員の立場を簡単にまとめてください。
不満
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私はNHKの受信料に対して大いに不満を感じています。毎月、私たちは何のためにこれほどの金額を支払っているのでしょうか? NHKが提供するコンテンツは、他の放送局でも提供されているものが多く、特別な価値を感じません。また、NHKの高給問題についても、私たちが支払う受信料がその給料に使われていると思うと納得できません。さらに、NHKがスクランブル化を行い、視聴したい人だけが支払うシステムに変更することを強く望んでいます。これにより、NHKをほとんど見ない私たちが無理に受信料を支払う必要がなくなります。また、政治家たちもこの問題に対してもっと積極的に取り組むべきだと感じています。彼らは私たち国民の代表として、NHKの問題についてもっと真剣に考え、解決策を提案すべきです。私たちが払う受信料は、NHKの高給や無駄な経費に使われるべきではありません。それよりも、もっと有意義な使い道があるはずです。NHKの問題は、ただ私たち一人一人の問題だけでなく、社会全体の問題です。だからこそ、私たちは一緒になって声を上げ、改善を求めるべきだと思います。
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処理結果
https://chat.openai.com/share/97c2f44d-93f5-4d5a-99ff-981ce2d2157b
協力自治体、政党を募集
今回は国会議事録を検索できるようにしましたが、協力して頂ける自治体の議会事務局様、政府有識者委員会や、政党内の勉強会を募集しています。日本全国の議論を取り込めるようにし、ニュースバリューあるなしに関わらず、議員の皆様の努力が適切に国民に伝わるようにし、国民の政治的への関心の向上や、政府と国民の間の信頼関係の構築に寄与できればと考えています。
国会議事録検索 for GPTsの利用方法
1 . 以下のリンクを利用して、画面に遷移してください。
https://chat.openai.com/g/g-mQ9E8rCzZ-guo-hui-yi-shi-lu-jian-suo-for-gpts
URL QRコード
2 . 調べたい文章を入力して、Enterもしくは入力フォームの横の↑ボタンを押してしてください。
例) 国民の給料向上について国会でどう議論されているか5件調べて、表形式で表示してください
3 . 『Some info will be sent to the-diet-record.automation.jp, only do this for sites you trust』と表示されますので、Allowボタンを押してください。
4 . 検索結果が表示されました。
株式会社自動処理代表 高木からのメッセージ
国会はどうしても国民から遠く、ニュースを経由して、結論しか知ることが出来ません。ChatGPTという誰でも使えるツールを利用し、自分が考えた意見が国会でどう議論されているのかを検索することで、国会議員の皆さんがどういう思いで、日々議論をし、政策検討されているのかているのかを思いついた時に気軽に確認できるようにしたいという思いがありました。これにより政治家が何もやってくれていないという残念な誤解を解き、国民と国会の間にある断絶を繋げられるようなことができればと思っています。
今後のバージョンアップ予定
・発言者の名前だけでなく、その所属政党、役職を表示
・検索結果だけでなく、発言の前後の質問や回答を追加表示する機能を追加
・議会全体のサマリを追加表示
など
これらの機能追加により、より深い議論の理解と、国民と政府との対話を促進することを目指しています。
株式会社自動処理とは
株式会社自動処理は独立系のシステム開発会社で、主に政府自治体等官公庁向けのシステム開発の関係する政策提案や、民間企業向けのシステム開発や、IT、AIコンサルティングを主な業務としています。
自社の独自のサービスとしては、AIがサポートして、官民対話や、企業内対話を行うソリューションであるアイデアボックスサービスを全国の政府、自治体様、民間企業様を対象として行なっております。今回のシステムは官民対話の中では議会と関連付ける事ができる仕組みとして、民間企業様向けには社内で作られ、ほとんど利用されない社内ドキュメントやマニュアルの検索を行う仕組みの技術デモンストレーションとして今回の仕組みを提供しています。
代表の高木祐介は東京都の生成AIガイドラインの監修や、各種政党、省庁の勉強会へ有識者として参加、日本全体にAIを普及させるべく、実務で利用できる事例の紹介(現行の作成、仕様書の作成など)など様々な普及活動を行っており、最先端のAI技術を利用したシステム企画、開発を行っています。
製品
アイデアボックス
https://ideabox.automation.jp/
自動処理社に関係する過去のプレスリリース
全国初!株式会社自動処理は国会議事録検索の出来るChatGPTプラグイン( The Diet Search Plugin )をリリースしました!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000067480.html
日本は国連電子政府ランキングにて、eParticipation部門にて1位を獲得しました。株式会社自動処理は、対話的に意見公募を行う『アイデアボックス』で、日本全国の市民参画を支援しています
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000067480.html
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