NotebookLMとは?
NotebookLMはGoogleが発表したリサーチや執筆活動を支援するためのAIツールです。
大規模言語モデルであるGemini 1.5 Proを搭載しており、複雑な資料を理解し精査でき、研究論文や取材記録、仕事でのドキュメントなどの参照文献をアップロードすると、NotebookLMがそれらを理解し、必要なサポートを提供します。
NotebookLMの主な機能と特徴
NotebookLMは次のような機能や特徴を持っています。
アップロードした資料を自動的に理解・整理
- PDF、Word、Excel、Google Docsなどのファイルをアップロードするだけで、AIが内容を自動的に読み取り、理解します。
- 重要箇所を抽出し、要約や目次を自動生成するので、膨大な資料も素早く把握できます。
- 独自の構造解析技術により、図表や表の情報も理解し、テキスト情報と合わせて分析できます。
2. 自然言語による直感的な情報検索
- アップロードした資料だけでなく、Web上の情報も横断的に検索できます。
- 単純なキーワード検索だけでなく、文章や質問を入力することで、関連する情報を見つけ出すことができます。
- 特定の専門用語や概念を指定して検索することも可能です。
3. 創造性を刺激するアイデア支援機能
- メモの内容と関連するアイデアをAIが提案します。
- ブレインストーミングのヒントや、新しい視点の獲得に役立ちます。
- 複数のメモを統合し、新しいアイデアを生み出すこともできます。
4. 信頼性の高い情報提供
- 表示結果の各行には参照したソース元を表示するリンクが記載されており、スムーズに事実確認できます。
- 独自の情報信頼度評価システムにより、信頼性の高い情報のみを提示します。
- AIによる情報操作のリスクを抑え、安心して情報収集を進められます。
なお、NotebookLMは記事執筆時点では24年6月時点で無料で提供されています。
NotebookLMの利用法
最初に次のURLにアクセスします。
「Try NotebookLM」をクリックしてください。
Googleアカウントでログインします。
ログイン後メニュー画面が表示されるので、「新しいノートブック」をクリックしてください。
GoogleDriveやPDF、Webサイドなどのソースを選択できます。
今回はデジタル庁が公開している「テキスト生成 AI 利活用におけるリスクへの対策ガイ
ドブック(α版)」のPDFを利用します。
PDFをアップロードすると概要や質問などのノートブックガイドが表示されます。
「テキスト生成AIの出力のばらつきを抑えるための対策は?」と質問しました。
回答には参照したソース元を表示するリンクが表示され、どの部分を参照したかすぐに分かります。
さらにノートブックガイドの「生成」の項目のよくある質問や学習ガイドなどをクリックすると、ソースから内容をメモにまとめてくれます。
今回はアップロードしたPDFの「目次」を生成してもらいました。
生成が完了するとメモに内容をまとめることができます。
また生成するだけでなく、自分でテキストを入力してメモを作成することができます。
おわりに
今回はNotebookLMについて解説しました。
NotebookLMを活用することで、大量の文書から関連性を見つけ出し、インサイトを提供する強力なツールです。
上手く活用すれば学習体験や書類作業が大きく変わりそうです。