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Power Appsとは?
Power Appsとは、マイクロソフト社が提供するローコードアプリ開発ツールです。
プログラミングやデザインの知識がなくても、操作だけで簡単に業務アプリを作成できます。
このツールは、Power Platformの一部であり、Power Automate、Power BI、Power Virtual Agents、Power Pagesなど他のサービスと連携することで、様々な業務で活用できるアプリを作成できます。
PowerAppsの機能
PowerAppsは機能には次のようなものがあります。
- アプリ作成機能:
- ドラッグ&ドロップインターフェース
- 豊富な組み込みコントロール(ボタン、テキストボックス、ギャラリーなど)
- カスタムフォーミュラ言語による高度なロジックの実装
- データ連携:
- 200以上のデータソースとの接続(SharePoint, Excel, SQL Server, Dynamics 365など)
- Common Data Service(現Dataverse)との統合
- カスタムコネクタの作成機能
- モバイル対応:
- レスポンシブデザイン
- ネイティブモバイルコントロール(カメラ、GPS、バーコードスキャナーなど)
- AI Builder:
- 機械学習モデルの構築と統合
- 予測、物体検出、フォーム処理などのAI機能
- ビジネスプロセスフロー:
- 段階的なプロセスの定義と管理
- 条件分岐やアクション実行
- セキュリティと管理:
- ロールベースのアクセス制御
- データポリシーの設定
- 環境管理
- テンプレートとサンプルアプリ:
- 様々な業種や用途に応じたテンプレート
- カスタマイズ可能なサンプルアプリ
- Power Automateとの統合:
- ワークフローの自動化
- アプリ内からのフロー実行
- バージョン管理:
- アプリのバージョン履歴
- ロールバック機能
- 分析とモニタリング:
- 使用状況の分析
- パフォーマンスモニタリング
- コラボレーション機能:
- チームでのアプリ開発
- 共有と権限管理
- カスタムコンポーネント:
- 再利用可能なコンポーネントの作成
- コンポーネントライブラリ
PowerAppsはデータや利用者の違いから次の3つのアプリに分けられています。
キャンバスアプリ
- 自由度の高いカスタムUIを作成可能
- PowerPointのようにドラッグ&ドロップで画面をデザイン
- Excel風の関数を使ってロジックを実装
- さまざまなデータソースに接続可能
- モバイルアプリやタブレット向けの小規模なアプリに適している
モデル駆動型アプリ
- Dataverseのデータモデルに基づいて構築
- フォーム、ビュー、ダッシュボードなどの標準コンポーネントを使用
- 複雑なビジネスロジックや大量のデータ処理に適している
- レスポンシブデザインで自動的に画面サイズに対応
- 複数の機能を1つのアプリにまとめやすい
ポータル
- 外部向けのWebサイトを作成可能
- ユーザー認証機能を備えている
- Dataverseのデータにアクセス可能
- 組織外のユーザーとデータを共有するのに適している
- レスポンシブデザインでモバイル対応
PowerAppsの料金
PowerAppsは用途に合わせて3つのプランが用意されています。
Power Appsの開発者向けプラン
- 価格: 無料
- 特徴:
- 無料の開発者アカウントを取得し、無制限のアプリまたは自動化フローを構築してテスト可能
- 3つの開発者環境
- 事前構築済み、カスタム、およびオンプレミスのコネクタを使用
- 2GBデータベースのMicrosoft Dataverseのエンタイトルメント
- 1か月あたり最大750個の自動化フローを実行
Power Apps Premium
- 価格: ¥2,998 ユーザー/月(消費税は含まれていません)
- 特徴:
- ライセンスを取得したユーザーが無制限のアプリケーションを構築、更新、デプロイ可能
- 割り当て済みユーザーはPower AppsとPower Pagesが無制限
- 500 AI Builderクレジット
- 事前構築済み、カスタム、およびオンプレミスのコネクタを使用
- 250MBデータベースと2GBファイルのDataverseのエンタイトルメント
Power Apps Premium(最小で2000シート)
- 価格: ¥1,799 ユーザー/月(消費税は含まれていません)
- 特徴:
- ユーザー用に無制限のアプリを必要とし、2000以上のライセンスを購入する企業に最適
- 割り当て済みユーザーはPower AppsとPower Pagesが無制限
- 500 AI Builderクレジット
- 事前構築済み、カスタム、およびオンプレミスのコネクタを使用
- 250MBデータベースと2GBファイルのDataverseのエンタイトルメント
最新の料金プランは次のURLから確認できます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/power-platform/products/power-apps/pricing
おわりに
今回はPower Appsの概要とその機能、料金プランについてご紹介しました。
Power Appsはその直感的な操作性と豊富な連携機能により、ビジネスアプリケーションの迅速な開発と導入を可能にします。
特にITリソースが限られている中小企業や、迅速にプロトタイプを作成したい開発者にとって非常に有用なツールです。
今後の投稿では、PowerAppsの具体的な使い方についても解説する予定です。