今回はChatGPTの士業(弁護士や税理士、行政書士など)での活用事例を紹介します。
士業で働いている方だけでなく、経理や経営者など幅広く役立つ活用法を紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
出退勤表の処理と給与計算の自動化
ChatGPTが、手書きの出退勤表をもとに労働時間を算定し、給与計算までを自動で行うようになりました。
これにより、職場の多くの業務がAIに置き換わる可能性が出てきています。
AIが労働の自動化を進める中、仕事の在り方や雇用の未来が大きく変わる予感がします。
記帳代行: freeeデータのアップロードと仕訳生成
ChatGPTを活用して、freeeのサンプルファイルをアップロードし、解説ページを読み込ませることで、仕訳の自動生成が可能になりました。
画像ファイルをアップロードするだけで、借方のデータが簡単に生成されます。これにより、日常の記帳業務が効率化され、時間と手間を大幅に削減できます。
法人の出張旅費規定を作成
ChatGPTを使って、税理士から依頼された法人の出張旅費規定をわずか30秒で作成しました。
経理業務はChatGPTにお任せですね。
小規模企業の会計処理を完全自動化
ChatGPTの新機能「Code Interpreter」を活用し、小規模企業の会計処理全般を自動化しました。
設立から第1四半期決算までの入出金データの生成、仕訳の自動作成、財務諸表の作成まで、すべてが自動で行われます。
さらに、報告レポートと改善提案、会計監査までを包括的に実施することで、効率的かつ精度の高い会計管理が実現しました。
架空のカフェ事業計画書
大学院の講義の一環で経営的な視点を養うために『架空のカフェ事業計画書』を作成する課題があります。
同様の質問をChatGPTに投げかけたところ、その回答が驚異的な精度で返ってきました。
実際に事業を始める際にも、参考になりそうです。
補助金を活用した新事業展開をサポート
補助金を活用した新事業展開は、ChatGPTがあれば驚くほど簡単に進められます。
まず、補助金の指針や要項をPDFでアップロードし、あなたのアイデアを相談するだけで、最適な事業計画を提案してくれます。
このプロセスにより、申請書類の作成がスムーズになり、補助金の採択率も向上します。
契約書チェックの効率化
ChatGPTを活用して、契約書の読み込みや要約、校正をお手伝いしてもらいましょう。
弁護士には及びませんが、一次チェックとしてリスクの洗い出しや改善案の提案には非常に適しています。
業務効率化を図りつつ、重要な契約書の見落としを減らすために、ChatGPTを賢く使うことで、知らずに損をするリスクを軽減できるかもしれません。
特許調査・分析
特許検索・特許分析に関する4つのGPTsが公開されており、それらを利用することでチャット形式で特許に関する調査や分析が行えます。
公開されているGPTsは次の4つです。
イーパテ Chat
特許検索・調査および特許分析に関するチャットGPTで、青本や赤本を学習させた、特許調査・分析に特化したツールです。
特許検索式作成GPT
調べたいテーマを入力するだけで、J-PlatPat論理式に対応した特許検索式を簡単に作成できるGPTです。
国際特許分類IPCチャット
技術について調べたい場合に、関連するIPC(国際特許分類)を回答するGPTで、IPCメイングループの定義も意訳して提供します。
特許分析軸作成GPT
技術動向分析や企業分析に役立つ、分析軸や切り口を提案するGPTです。
AI法律相談チャットサービス
弁護士ドットコム株式会社が、世界初の日本語対応AI法律相談チャットサービス『弁護士ドットコム チャット法律相談(α版)』の試験提供を開始しました。
利用者は24時間、無料で法的な疑問を気軽に相談できるこのサービスは、男女問題をはじめ、今後は交通事故や相続、労働問題などのカテゴリも順次追加予定です。
AIの進化により、より多くの人が法務相談を身近に感じられる未来が目指されています。
おわりに
今回ご紹介したChatGPTの活用事例は、士業に限らず、経理や経営者にとっても大いに役立つ内容ばかりです。
AI技術の進化により、業務の効率化やリスク管理がこれまで以上に簡単になっています。
ぜひ、これらのツールを活用し、業務の最適化と新たなビジネスチャンスを見つけてください。