Claudeとは?
Claudeは、元OpenAIの従業員が設立したAI研究企業Anthropicによって開発された、先進的な大規模言語モデルのシリーズです。
このモデルは高い性能を持ちつつ、安全性と倫理的な整合性に強く焦点を当てて設計されています。
また高い日本語性能を誇り、日本語での自然なやり取りが可能です。
記事執筆時点の2024年7月15日で「Claude 3.5 Sonnet」が最新のモデルとして提供されています。
Claude 3はコストや性能などで次の3つのバージョンで提供されています。
モデル名 | Claude 3 Opus | Claude 3 Sonnet | Claude 3 Haiku |
---|---|---|---|
特徴 | Claude 3の中で最高性能 | バランスのとれた性能と速度 | 高速な軽量モデル |
コンテキストウィンドウ | 200K(特定のユースケースでは1Mトークン) | 200K | 200K |
利用用途 | ・タスクの自動化: API とデータベース全体で複雑なアクションを計画して実行する、インタラクティブなコーディング ・研究開発:研究レビュー、ブレーンストーミング、仮説生成、創薬 ・戦略:チャートとグラフ、財務と市場動向、予測の高度な分析 | ・データ処理: 膨大な量の知識上の RAG か調査及び検索 ・販売:製品の推奨、予測、ターゲットマーケティング ・時間を節約するタスク:コード生成、品質管理、画像からのテキストの解析 | ・顧客とのやり取り:ライブインタラクション、翻訳における迅速かつ正確なサポート ・コンテンツモデレーション: 危険な行動や顧客の要求をキャッチします ・コスト削減タスク:ロジスティクスの最適化、在庫管理、非構造化データからの知識の抽出 |
差別化 | 市場で利用可能な他のモデルを超える高い性能 | 類似の知能を持つ他のモデルより手頃でスケールに適している | 同じ知能カテゴリー内の他のモデルよりも賢く、速く、手頃 |
またClaude 3.5シリーズは2024年7月15日時点で「Claude 3.5 Sonnet」のみ提供されています。
このモデルは前世代の高性能モデルのClaude 3 Opusより高性能でありながら、2倍の速度と5分の1のコストを実現しています。
また、Claude 3及び3.5はチャットサービスとAPIで提供されており、それぞれ以下の価格で利用できます。
チャットサービス
プラン | 機能 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|
無料 | Web&iOSでClaudeと話す 画像や文書について質問 Claude 3 Sonnetへのアクセス | $0 | すべての人に無料 |
プロ | 無料プランの5倍の使用量 最速モデルのClaude 3 HaikuとClaude 3 Opusへのアクセス ドキュメント、コード、ファイルを中心にClaudeと作業するためのプロジェクトを作成 高トラフィック時の優先アクセス 新機能への早期アクセス | $20/人/月 | |
チーム | プロプランのすべての機能 高い使用制限 中央管理と請求 コラボレーション機能への早期アクセス | $30/人/月 | 最小5名 |
API
Token | Claude 3 Opus | Claude 3 Sonnet | Claude 3 Haiku | Claude 3.5 Sonnet |
---|---|---|---|---|
百万トークンあたり | 入力: $15 出力: $75 | 入力: $3 出力: $15 | 入力: $0.25 出力: $1.25 | 入力: $3 出力: $15 |
Claudeの利用方法
今回はチャットサービスでのClaudeの使い方を解説していきます。
最初に次のURLにアクセスします。
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「Talk to Claude」をクリックしてください。
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「メールアドレス」または「Google」のアカウントでサインアップすることができます。
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ログイン後にチャット画面が表示され、画像や文字でチャットを開始できます。
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最初にClaude 3について聞いてみました。
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Claude 3の3つのモデルと、現在使用されている言語モデルがClaude 3.5 Sonnetであると回答してくれました。
次に画像認識機能を試してみます、花の画像から種類を教えてもらいました。
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種類だけでなく、色や詳細な状況など詳しい情報を教えてくれました。
またClaudeには、独自の機能として「Artifacts」と呼ぶ、Claudeが生成した内容を専用ウィンドウで表示し、会話しながら操作できる機能があります。
左下の自分のアカウントLogoをクリックし「Feature Preview」から「Artifacts」をオンにします。
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設定後、通常利用と同じようにチャットから指示を出すことで、右側に生成されたコンテンツが表示されます。
今回はWebページのログイン画面を生成してもらいました。
画像のように生成されたソースコードを実行した場合の画面を表示してくれました。
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おわりに
今回はClaudeについて解説していました。
無料プランでもチャットやマルチモーダル機能が使えますので、気になったら手軽に試すことができます。
特にArtifacts機能を利用することでビジュアルベースで結果を確認しながらAIと共同作業を行えることは他のAIサービスには無い特徴と言えます。
今後有料プランでのみ使えるClaude 3 OpsやAPIから利用の方も記事にしていこうと思います。